諦めを思った瞬間、死ぬことしか考えていなかった。絶望は喉の奥に、血の味を滲ませた。息が絡まる。あたしはやめない。憂鬱は頭に異重力をもたらす。無駄な時間。無駄な一歩。無駄な勇気。無駄な未来。無駄な存在。あたしなんて要らない。つめたいことばが壊した。背筋が冷たくなって、気を失いそうになった。駄目かも知れない。死ねばいいほど、あたしは弱いから。