バイトの帰り、お店の扉を開けたら噎せ返るように土が匂って、ようやっと雨がふった。あとは帰るだけのあたしは、雨に濡れて駅まで歩いた。雨は霙の様な音を立てて地面に落ちて、当たると針で刺されたように痛く。痛く痛く、忘れもしない頃が目の前に映った。時間の流れは余りに早く、また、屈みこんで仕舞いそう。夜が好き。雨が好き。あぁーーーーーーー!!!!!!文字だけじゃ叫び足りない。叫びたい。こんな夜じゃ、うたもうたえない。