埃まみれのノートブック
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まだ小学生で初々しかった頃、はじめての恋をした。 保育園から一緒だった、ちょっと照れ屋さんで優しい男の子。 小学生の頃は男の子も女の子も関係なく、みんな仲が 良かったから一緒に遊んだり、お喋りしながら家路に着いた。
彼とは中学も一緒だったけれど、クラスが別々になって そのうちたまにすれ違うだけになった。 相変わらず、ちょっと照れ屋さんだった。
年月だけが過ぎ、彼との接点は何一つ無くなった。 もちろん、会うことはもうない。
今日、久し振りに彼の家の前を通った。 いつも通る度に、ちょっぴり甘酸っぱいような、不思議な 気持ちで胸が満たされる。 お父さんが数年前に亡くなったと聞いたけれど・・・。 今、何をしているの?初恋の君。 いつもお家は夜でも真っ暗で、何だか悲しくなるよ。 もう、そこにはいないのかな・・・。 どこにいてもいいけれど。 どこかできっと、しあわせでいてください。 初恋の君へ。
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