埃まみれのノートブック
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2002年03月03日(日) 溶けてゆく砂の城


私が勝手に「良い友達」だと思っていた人から、
あまりにショックで衝撃的な手紙が届きました。


私たちは、確かに仲が良かったはず。
少なくとも心は通じ合ってると感じていたのは、私の勝手な
想像だったのかも知れません。

でも、しばらく会えなくなる時に涙ぐんでくれた彼女の姿
だけは、嘘だと思いたくない。


全て、友情と言う名の砂の城は、彼女が起こした津波によって
流されました。

今の彼女にとっては、どんな人も、どんな言葉も、それが刃と
なるだけなんだと実感しました。

彼女を傷つけない人間がこの世に存在するのだろうか。
きっとどこにもいない。


彼女と関わった人はみんな、結局は切り捨てられる運命なのです。
今まで彼女が誰かを切り捨てるのを、ただ傍観者として眺めていたけれど、
今度は、私の番でした。

まさか、私の番が来るなんて思いもよらなかったのは、ただの思い上がり
でしょうか。



彼女は、どんな人の仮面も全て剥がしてしまう人でした。
人の嫌な部分を見つけるのが得意でした。
あまりに鋭すぎる神経は、彼女自身を痛めつけ苦しめ、既にずっと前から
他者と関わる事は限界だったのかも知れません。


深く関わった私が間違いだっんです。
何でも話してくれて、勝手に気持ちが通じ合ってると思ったのは、
やっぱり、やっぱり錯覚でした。

こんなことになるなら、関わらなければよかった。


人間ってわからない。

ううん、、、きっと、彼女みたいな人はどこにもいない。
あんなに不思議な人は、今まで出会ったことがなかったから。


本当は、私、彼女の事が怖いと思ったこともありました。
あまりに鋭すぎるナイフのような心が、きっと怖かった。
でも大好きだったのも本当のこと。

私みたいな凡人が、今思うとよく彼女と友達でいられたなと不思議なくらい。


もしかして彼女はそんな私の気持ちを、見抜いていたのかも。

いずれにしろ、脆すぎる、偽の友情だったんです。

偽の。




Ira

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