風の行方...深真珠

 

 

貴女ともっと早く知り合っていれば。。。 - 2009年06月03日(水)

貴女ともっと早く知り合えてさえいれば、「僕らはうまくいった」なんて思いたくない。
そんなのは、救いでも慰めでもなんでもない。
ただの夢物語だ。

貴女ともっと早く知り合えてさえいれば、「貴女を傷つけずにすんだ」なんて思ってはいけない。
そんなのは、思い上がりで傲慢すぎる。
ただの馬鹿者だ。

貴女ともっと早く知り合えてさえいれば、「貴女の涙を見らずにすんだ」なんて思ってしまう。
そんなのは、不可能で不回避なことだったと知る必要がある。
ただ、「僕が未熟だった。」それだけだ。

涙を流さずに終わってしまう関係に、どれだけの価値がある?


if...の話はやめようじゃないか。
まずは、現状をきちんと認識すべきである。

もし。。。仕方が無い。
もし、僕が貴女のことを本当に愛していたとしたら、貴女は本当に幸せになれたのだろうか?

そして、一番考えていけないことは、

もし、今の僕なら、貴女にしてあげられることがあの頃よりも増えているかもしれないと言うことだ。
そういう可能性は考えちゃいけない。
どこへも行けなくなる。

今の僕なら。。。と考えるたびに、貴女のことを不誠実に傷つけている気がする。
理不尽に犯してような気がする。


声を殺して、貴女の名前を叫びながら泣けたら、こんな眠れない夜も少なくなっていくのだろうか。

「生きていく」ということが、
「大人になる」ということが、
こんな風に、眠れない夜をたくさん経験していくということだとしたら、世の中って酷い気がする。


声を枯らしながら貴女の名前を呼んでも、貴女の鼓膜を揺らせないとしても、僕は叫び続けるんだと思う。
それが無意味でも、叫び続けるんだと思う。
世の中、意味があることがすべてじゃない。
無駄なことこそ、大切なのだ。

貴女の涙が、僕に潤いをもたらし、
僕の罪が、貴女に笑顔をもたらすとしたら、とてもすばらしいことだ。


貴女が見ている月は、綺麗に輝いていますか?


...




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