わたしは、なんでも聞かなくちゃ気が済まなくなっている。 些細なこと---だれと話したか、どんなことをしたか(ネットで、に限るけれど。だって日常の生活を知る機会なんてあり得ないからないのと同じ。でもネットはいやでも目に入ってしまうから事前に知っておかないとつらい。)すべて言ってもらわないと、もう内緒にされていると勘違いしてしまう。 これは、こんなこと言っちゃいけないけど、嘘をつかれたからだ。聞きたがるのは前からとしても、言ってもらえないと隠されていると思いこむのは、彼の所為だ。 それで毎日わたしは不機嫌になってしまう。不機嫌、というか落ち込んでしまう。悲しくなって、しまう。それで言ってもらえなかったと知ると責めてしまう。 最近、メールでそういうことを言っても軽く流される程度になってしまった。一言、なにか労ってすぐに違う話題にしてしまう。電話でも、そうだろう。あまり気付いてないけど、そんな観がある。 特にメールなんかでは、彼の心情がよく分かる。 煩わしいんだ。 いい加減、何度も繰り返し同じことを責められるのがうざったいんだ。重いんだ。だから軽く流してしまう。それが、よく分かる。 友だちの愚痴を流すときのわたしの行動とまったく同じだから。 わたしだってバカじゃない。そういうのは分かる。 あと、電話なんかでわたしが怒ったり哀しんだりすると、あんまり長いと彼は不機嫌になって「なんかよくわからない」と言う。 胸が切りつけられるような痛みが走る。 まるで、「お前のことが好きかどうか分からない」と言われた気分になる。必死で、つなぎ止めようと足掻く。 でもそれは逆効果にしかならない・・・。 とりあえず、試験が終わらなければダメだ。相手に余裕ができるから、待てばいい。 でも、悲しさって待ってくれない。
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