:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
もう翔ぶことも適わない 双翼の羽は千切られ 迸る鮮血に目の前が染まる 明日になっても 安らかとは程遠いだろう 自由に翔んでいた頃の空はもうずっと遠く 届かないね 頭の中に息づく記憶の羽を持った自分は いつの間にか消えるのか ずきずきと痛む背中には もう喪われた筈の翼が在るような気さえする わたしは突き放されたのか 解き放たれたのか? 地上に震えて立ち上がることすら出来ない わたしの不自由は小さくて大きくて どうしてだろう 苦しくて仕方ない 翼に火を着けた 安らかに眠れるように 二度と翔べなくても ここから 動けなくても 背中に残る羽の感触が まだ 生かされていることを 知らせていて とても 苦しくとも
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