【読書記録】恩田陸「木洩れ日に泳ぐ魚」 |
ストーリー:これはある男女の話しでもあり、ある一枚の写真についての話でもある、そして別離の話でも――。キッチンで向かい合う一組の男女が、お互いに今夜けりをつけようと決意して望んだ一夜。しかし、話を進めてみると、意外な事がわかる。記憶の相違と事実、そして推察から生まれたその話の結論とは。
さくっと読もうと思って借りてきた一冊でしたが、恩田さんはストーリーの起点から作っていくタイプなんだろうなぁというのを感じる一冊でした。背景事情が必要なのはわかりますが、半ばでどこまで話が脱線するのかなぁとぼんやり感じる場面もあり、構成としてはいまいちなんじゃ…と思わずにはいられませんでした。展開も定着してない感があるし、もっとしっかり練ればこれは!という一冊になるような気もするだけに、やや残念。ただ、最後の最後で見せた黒い落ちはなーるほどなぁと思いました。みんないい人だなんていうのは知らないから思えること。NO.45■p263/中央公論新社/0707
------ 22222hitまであとちょっと・・・!(*^▽^*)
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2008年09月13日(土)
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