【読書記録】文房具を楽しく使う[ノート・手帳篇]

これまた趣味で借りてきた一冊。こちら、とても実用的な内容になっていて、文房具類がお好きな方にはもちろん、会社などで働いている方にはぜひとも見ていただき現在を振り返ってみてほしいと思うような内容になっています。
まず、ノートについて。種類とその用途、そしてそれら使い方と関係性などがあげられています。国内品だけではなく――むしろ輸入品を積極的に活用し、そしてなによりも社会人が使うノートの意味合いと利用方法に私は目からうろこが落ちたような思いで読みました。学生の延長でなんとなく使っているだけではもったいない、もっとノートとはどういうものなのかを考えて、仕事との関係を考えようと思わせてもらいました。
次に、手帳について。これは「クオバディス」と「モールスキン」という商品について重点を置いて展開しているのですが、さまざまな手帳が存在する現在において、手帳の種類・中に印字された文字などについて詳しく述べてあります。特にクオバディスについては、シリーズになっていて大きさや形など微妙な差があり、印刷にもきめ細かな利用者への配慮がある商品としていくつかポイントが挙げられています。反対に、「モールスキン」はシンプルさを徹底した手帳で、こちらはこちらの活用方法と利点、実際の写真などがありとても説得力のある内容になっていると思います。

上のノートについてもそうですが、欄外の下は空白になっていて写真や補足があげられており、実際に商品や利用方法について図示説明があるのがとてもわかりやすいのもこの本の特徴といえるでしょう。

細かく書くともう少し内容はあるのですが、このように社会人としての活用をしっかりと考えた場合の例は私にはとても新鮮で、紹介だけではなく実用に及ぶまでの解説があるというのがとてもよかったと思います。何気なくノートをとっている、そんな方にはぜひ見てほしい一冊。NO.53■p157/早川書房/04/07
2008年10月07日(火)

ワタシイロ / 清崎
エンピツユニオン