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題名に、「日記と言うよりメモ」の言葉が含まれた場合は、
母の様子や入院等についての内容が書かれています。
ここに、ガンのコトが少し書いてあります。
2001年11月05日(月) |
日記と言うよりメモ(手術) |
お腹をあけた先生が、手術中に戻ってきて 父と私に告げる 手の施しようがない
S字結腸の腫瘍が癌で、それが元で肝臓二つともに転移 それ以外にいくつもいくつもあって、取ることが出来ない
その場で先生が、母から摘出した 大網を見ますか? 父は断った 私は見たいと頼んだ 父も一緒に見た
母から取り出した大網は、通常カーテンのような厚み(1〜2ミリ)で 腸に悪いところがあると、大網がその悪い部分を包むらしい 例えば盲腸になると、その部分を包むかのように その切り取った大網を見せてもらった 厚さが3センチ位までになっていた その厚み分だけが癌組織なのだ
もう、S字結腸の癌を取り除くことも出来ない 癌性腹膜炎を起こしているので、 なにかを切り取ることは、もう危険だけが高くなる 大網を取っただけで、お腹は閉めます
お腹の中を見ますか?
見せてください
手術着を来て手術室に入った 腸以外のどこだろう?全部の部分に 米粒大のものが無数に散らばっている これが癌です こんな小さいのが・・・ 肝臓はここです、この裏も・・・ 絶句する以外なかった 不思議と涙は出ない
あんなにあるんじゃ 父と手術室を出て、母の病室で待つ
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