日々是迷々之記
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2005年06月20日(月) だめになりそうな夕暮れの

私は毎日なんやかんやと薬を飲んで早半年。睡眠薬、抗うつ剤、抗不安剤というのを飲んでいる。それらの副作用のせいか、午前中に眠気に襲われる、口が渇く、頭痛がするなどいろいろあるが、社会人を営む上で一番困るのが、午前中の眠気である。

先日も眠そうですね、と言われたので、ええ、朝薬を飲んで来ましたからと言った。(こういうと普通の人は風邪薬だと思ってくれるので気が楽だ。)が、今日は違った。例のようにバーコードの袋詰めをしていると、「あんた迷惑なのよ!」と怒髪天を衝くような勢いで怒鳴られた。何か私が居眠りをしていたらしい。私は一言済みませんと謝って作業を続けた。

本当は泣きそうだったのだが、そんなとこで泣いても訳わからんて感じになってしまうので、まぶたの下の方に涙をためながら昼休みを待った。お弁当を食べてうたたねする。うまく眠れなかった。「あんた迷惑なのよ!」ってスゴイ言葉だなと思った。私は人にそんな言葉をぶつけたことはないので余計だ。

昼過ぎに派遣の担当者がやってきて呼び出された。あのー、居眠りをしていたということで注意を受けて飛んできたんですけど…とのことだった。私を怒鳴ったおばさんは早速上司に言いに行ったようだ。ごくろうさんである。

私は朝薬を飲んできたので午前中にうとうとすることがある。とだけ告げた。すると、2,3日休んで体調を整えてから出社してくださいとの事だった。この担当者に私の病気とそのいきさつ、そしてこれからのことを話そうかと思ったが、そこまでやる気が起きなかった。心のどこかでこの担当者を信頼できていないのだと思う。

副作用として眠気を伴う薬を服用していたら、会社に行ってはだめなのだろうか?突き詰めてゆくと、鬱病を患っていたら社会には出られないということなのだろうか?

家で焦らずゆっくりと養生が出来れば理想的だが、私の周りで色んな人の人生が回っている。私が働くのをやめたら、誰が母親の病院代を払うのだろう?いずれ入る事になる老人ホームの費用だってかかるのに。あの人は今から20年だって生き延びると思う。下手すると私より長生きするかもしれない。

昼からもひたすらバーコードを袋に詰めて定時に上がった。自転車をぎこぎこ漕ぎながら川沿いを走る。ほんの少しだけ傾いた夕日が目にしみてくる。やけ食いに走ることにして、スーパーへ寄った。すいか、ドーナツ、ベーコンの乗ったパン、さつまいもとごまの入ったフランスパンを衝動買い。

けれどベーコンの乗ったパンを半分食べたら何となくその気が失せてしまった。

何かに熱中して、傾倒できるのはとてもパワーのいることだったのだなと感じた。明日は病院に行って、先生に相談してみよう。仕事のこともどうするか。まあ多分やめるだろうけど。派遣会社のブラックリストに載るんだろうなぁ。


nao-zo |MAIL

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