『人生、一度きりよ』

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七倉 薫 /MAIL


2001年10月12日(金) 電車に乗る理由

金城一紀の「レヴォリューションNO.3」は面白い。

ま、それはそうと、やっと週末だよ。
なーんか今週は長かった。仕事も忙しかったし、いろいろあったし。

けさ時間がなくて、Tシャツ1枚で家をとびだして(ってズボンははいてたよ、もちろん)、駅へ向かって歩きながらフードつきのトレーナーを頭からかぶって着た。ほんの1、2秒前が見えなくてちょっとこわかった。
われながら小学生なみの行動だと思った。
でも、よく考えたら、歩きながら服を着てる小学生は見たことないけどね(脱いでるのも)。

電車の窓から眺める景色が好きだ。
通勤電車は江戸川、中川、荒川、と3本の川をわたる。
とくに朝の荒川の水の色が好きだ。
空の色を映したその水は、毎日表情がかわる。

インク壺を倒したようなブルーブラックの日もあれば、綺麗な薄いみずいろの日もある。おだやかに晴れた日には、バスクリンみたいな黄味がかった明るいエメラルドになる。

いちばん好きなのは薄曇りの日。川は空とおなじ白さで、境界線すらあいまいだ。
風がちいさな波をつくる。水鳥が杭のうえで羽を休めている。
その上を電車が通り過ぎていく。

そのほんの10秒か20秒のために、毎朝、電車に乗っているのかもしれない。


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