ぶつぶつ日記
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2001年10月15日(月) 14億の使い道

サウジの皇太子がWTCの被災者に寄付しようとした14億(ドルか?円か?)を
ジュリアーニ(再選決定?俄然張り切り)が突っ返したそうだ。
理由は皇太子がWTCを視察した時に、パレスチナ問題に言及し、
テロに対する責任について発言しなかったから。
どっちもどっちだと思うが、
それにしても、この14億。
そのままアフガニスタンの復興資金にしたら、
一体どんなことができるだろう。

日本じゃそんな大したことはできないかもしれないが、
アフガンだったらかなりのことができるんじゃないかなあ。
それにもしこの14億をパレスチナに持っていき、
パレスチナ支援に使ったり、
もしくはエジプト辺りで産業を興すことに使った方が、
よっぽどサウジ王室の安泰が図れると思う。

アラブ人同士ってお互いに大嫌いって感じだが、
その中でも嫌われているナンバーワンはなんと言ってもサウジだろう
(ちなみに、その双璧をなすのはエジプトでしょう)。
遅れてきた信仰成金サウジ。
しかしそれよりもっと遅れてきたUAEなどにくらべ、
石油後のビジョンをいまだに建てられていない
(UAEは中東の香港を目指して躍進中)。
国内にメッカがあり、自由に外国人を入れて聖地を蹂躙されようものなら、
世界のムスリムから総攻撃されるから、
観光にしろ何にしろ、なかなか「開放」できないという事情もある。
同時に国内で何かあった時にもそうそう非イスラム国家に助けを求められない。
もし革命が起こって、メッカにアメリカ軍が入ろうものなら、
間違いなく世界は破滅するほどの騒ぎになる。

サウジ王室の基盤はこの所かなりもろくなってきているらしい。
自分達でも感づいているのかいないのか。
どこにどう金をばらまけば、同じ14億でも有意義か、
考える時期が来ているのではないかな。



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