ぶつぶつ日記
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2001年10月21日(日) ストリクトな人々

手作り石鹸や化粧品に興味を持った時、ネット本屋で本を探した。
2冊の同一の著者の本を買おうと思ったのは、
一般の人の書評に「押し付けがましくない」と書いてあったから。
ベジタリアンや有機栽培の野菜、
その他もろもろ何でもいいのだが、
「自然なもの」にこだわる人の中には
自分がいいと思う以外のものは悪、のように主張する人がいて、
それにはちょっと辟易する。
個人的な主義主張はもちろんあって構わない。
でも、全ての人が同じ価値観を持てるわけではない。
そうしたいと思っていても、なかなか実行に移せない、
私のようなものぐさもいるだろう。

同じことが、「無宗教万歳」な人たちにも言える。
彼らは必ずイスラムの絡む問題のときに現れて、
自分がどれだけ正しいかを主張し、イスラムを断罪し、
言いたいことだけ散々言い散らかす。
確かに特定宗教を持たないことは、ある意味自由だ。
私もそう思う。
しかし。
人間の歴史の中で、どんな形でも宗教を持たなかった民族など一つもないのだから、
それなりに人間には必要なものなのだろう。
現在のような世の中では、特定宗教をストリクトに信じることは
必要悪、になってしまうことも多いけれど、
でも、宗教が必要な人はこの世には必ずいる。

ストリクトさ、の問題は、慣用性の欠如だと思う。
自分が信じるものが正しいと思い込むあまり、
それを理解しない人が全て悪い、と思い込む。
でも、同じような思考を持っている者同士でも、
細かな点では100%一致はしないはずだ。
そう言う場合は自分と同じ部分を見つけ出し、
あとは慣用を持って見ないふりをしているんじゃないかと思う。
主義主張が違うもの同士は、同じ思考の者同士よりも、
この違いが少し大きいだけだ。

違いを取り立てて騒ぐよりも、少しの「一致する価値感」を見つけて、
それを大事にしたいと思う。



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