ぶつぶつ日記
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手作り石鹸や化粧品に興味を持った時、ネット本屋で本を探した。 2冊の同一の著者の本を買おうと思ったのは、 一般の人の書評に「押し付けがましくない」と書いてあったから。 ベジタリアンや有機栽培の野菜、 その他もろもろ何でもいいのだが、 「自然なもの」にこだわる人の中には 自分がいいと思う以外のものは悪、のように主張する人がいて、 それにはちょっと辟易する。 個人的な主義主張はもちろんあって構わない。 でも、全ての人が同じ価値観を持てるわけではない。 そうしたいと思っていても、なかなか実行に移せない、 私のようなものぐさもいるだろう。
同じことが、「無宗教万歳」な人たちにも言える。 彼らは必ずイスラムの絡む問題のときに現れて、 自分がどれだけ正しいかを主張し、イスラムを断罪し、 言いたいことだけ散々言い散らかす。 確かに特定宗教を持たないことは、ある意味自由だ。 私もそう思う。 しかし。 人間の歴史の中で、どんな形でも宗教を持たなかった民族など一つもないのだから、 それなりに人間には必要なものなのだろう。 現在のような世の中では、特定宗教をストリクトに信じることは 必要悪、になってしまうことも多いけれど、 でも、宗教が必要な人はこの世には必ずいる。
ストリクトさ、の問題は、慣用性の欠如だと思う。 自分が信じるものが正しいと思い込むあまり、 それを理解しない人が全て悪い、と思い込む。 でも、同じような思考を持っている者同士でも、 細かな点では100%一致はしないはずだ。 そう言う場合は自分と同じ部分を見つけ出し、 あとは慣用を持って見ないふりをしているんじゃないかと思う。 主義主張が違うもの同士は、同じ思考の者同士よりも、 この違いが少し大きいだけだ。
違いを取り立てて騒ぐよりも、少しの「一致する価値感」を見つけて、 それを大事にしたいと思う。
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