ぶつぶつ日記
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カイロではくだらないことを楽しむ時間がたくさんあった。 夜、女3人が集まって電気を消し、ヨーロッパ人の真似をしてろうそくに火をつけ、 暖かい明かりの中で早朝のアザーンが聞こえてくるまで話し込んだものだ。 軽い話題、深刻な話題、人の噂話、自分たちの不確かな夢について・・・。
ある日読んだ本の中に、自分や自分や周りにいる人を花に例えると・・・、 というエッセイがあって、花や木や、色んなものに友人知人を例えてみた。 植物の名前に詳しいわけではないので、あくまでイメージだったのだけれど、 じーっと考えているうちに、その人の内面が形になって見えてくるような気がした。
Hねーさんは、ひっそりと山に咲く紫色の山百合。 イタリア人のキケーレに「バーニングアイス(燃える氷)」と言われたように、 穏やかな外見に激しさや熱さを秘めている感じ。
日パキハーフのMちゃんは、複雑な色の蘭。 華やかな外見に見え隠れする真摯さや脆さが、育てるのが難しい蘭を思わせ る。
Sちゃんは、小さなピンク色の花束。 一輪一輪の派手さはないけれど、花束を見ると暖かい気持ちになるように、 小さな思いやりが、皆にかわいがられる。
私を花に例えると、どんな花なんだろう? あの人を例えると?
私が身につけて似合う色は紫系なのだけれど、 どうやらイメージの色は「オレンジ色」らしい。 赤ほど、強くない。 決して寒色系ではない。
色々な人の顔を浮かべながら、久しぶりにイメージの世界を遊んでみようか。 アザーンの聞こえない街で・・・。
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