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2003年09月12日(金) 壁を突破!(2)

久しぶりの日記。日記を書いていない間、メール交換にうつつを抜かしてはいろいろな気分を味わいました…。

今日はレッスンの日でした。せっかく1時からにして頂いたのに、そんなときに限って早く目が覚めてしまって…結局、9時前には起き出して、お腹も空いていたのでまずはすぐそばの中華マーケットでホットドッグバンなどのパンを買って、次はセブンイレブンでカプチーノ。今朝はこの辺りには珍しく、少し霧雨が降っていて、いつもと違った空気が嬉しくもありました。帰宅後、メールをチェックしながら充実の朝ごはんをとって、10時頃からウォームアップ兼練習。なんとなく疲れていたので、疲れ過ぎないように注意しながら休憩も入れて2時間くらい。

レッスンで先生にお会いして、まずは昨日英語の試験をパスしたという報告を受けたことを報告。確か60点満点で5点刻みで採点されるよう。50点以上がパスなのだけれど、私はなんと50点だったとのこと。ギリギリ。でも通ったので、結果よければ全てよし、ということに。

まずは、ブラームスから。先週のレッスンで先生と話し合ったこと「重要な音」を自分なりに探して、フレーズを考えて準備をして行きました。冒頭を弾くと「なんという違い!Everything is now making sense!」とのお言葉を聞けて、ちょっと照れましたが、嬉しかった。結局、2楽章を全て聴いていただき、2箇所ほど、注意を頂いたところがありましたが、「ビブラートも重要な音以外のところで必要以上に使っていないし、とてもいいですよ」

次にパガニーニ。「あとはいかにフレーズをクリアにし、スムーズに弾けるかということだけですね。もう少しでかなりいい仕上がりになりますよ」とのこと。先生によるとこの12番はカプリスのなかでも結構難しいものらしいです。

ヴィニアフスキ。1番のsautilleは移弦の時に移弦の角度を変えすぎると弓の弾みを妨げるので、それに注意すること、弓を向こうに少し傾けることで弓があまり飛ばなくなるので、移弦のときには特にそうするべき、という2点を学び、その場ですぐに再現。楽譜通りのスラーでもかなりいい状態で弾ききることができ、先生もとても驚いていました。

イザイは時間切れで次回へ持ち越し。今日弾いた曲はちょっと緊張していたにも関わらず、先生はとても褒めてくださいました。「あなたはまた随分練習して…」なんて先生がおっしゃるものだから、「一日に10時間くらいですかね。」なんて冗談で返してしまいました。本当はその3分の1くらいですもんね。

ブラームスの2楽章に関してはここ数ヶ月本当に頭を悩ませて、壁にぶち当たったような感じを味わっていました。自分の限界を感じ、悶々とした日々を過ごしてきました。それが、今日、その壁をぶち破ったかのような爽快感を得ることができたのです。ビブラートや弓の返しの問題も結局はフレーズをクリアにすることで全てが解決してしまったのです。技術をそれだけとして見つめるのも時には大切だけれど、やはり音楽の本質(今回の場合はフレーズ)をしっかりと捕らえることで、技術も自然についてくる場合があるということを強く実感しました。フレーズを作っていく作業のなかで自分の音色すら変わっていきましたし、それは自分自身としてもとても興味深い体験でした。

やはり先生に誉められると嬉しくて、とくに先生はあまり褒めない先生なので、嬉しさも倍増なのでした。頑張った自分にご褒美を、と帰りにスーパーでスパゲティとクラムソースを買って、自分だけのランチに大好きなクラムスパゲティーを作って食べました。今日はえびも入れて!

その後は少しゆっくりして掃除、そして数人の生徒を教えました。


けい |MAIL

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