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狂おしいほど愛おしい破壊衝動


君が僕の手を握った、
僕の炎に気付かないで。

拘束してしまう。
それは禁忌。

唇重ねた一瞬、
僕が何を思ったかなんて気付かないでくれ。
恥ずかしくて死んでしまいたくなるから。

泣かしてみたい。
鳴かしてみたい。
声がかれて、それでも懇願してみてくれよ。
僕は愛に飢えてる。

形がたとえ、歪でも
君がわずかに漏らす言葉が欲しい。
この両腕が朽ちても、
抱きしめていたい君だから。

舐めあげる首筋に、
期待と欲望が見え隠れして、
僕はとっさに唇をかみ締めた。

拘束したい。
その想いは禁忌。

溶けるのは、僕のサディズム。
形成される、僕のマゾヒズム。

偽りはどちらなのか、
両方が混在して、迷走。
従いたく思い、服従体勢。
僕の指を撫でる君の唇。
差し出された君の指も同様に。

僕の炎に気付いても、
見ないふりをしてくれ。
どうしたって純粋には終われない。

2006年08月17日(木)

「「「「空、青いよ。雲、白いよ。「「「「 / 空月遥

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