みのるの「野球日記」
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2001年11月18日(日) 城西大決勝進出!

今年の神宮大会は、城西大を応援している。秋のリーグ戦で、東海大の6連覇を阻止。97年春以来、2度目のリーグ優勝を飾った。
 城西大は私が応援していた東海大を破った。明治神宮大会で筑川が投げる機会も奪った。でも、城西大には「首都大学」のために勝ち進んで欲しかった。首都は、六大学・東都に比べて「地味」といわれる。日本一を勝ち取った東海大学がいるにもかかわらず、新聞の取り上げ方も少ない。「首都大学」をアピールするためにも、城西大の活躍を期待した。

 16日の初戦、福岡大学を7−3で破り、神宮大会初勝利をあげた。先発した小沢、二番手の比嘉が、ともに調子が良いとは言えないデキであったが、総合力で勝利を手にした。ドラフト候補の喜田に同点2ランを浴びた直後の8回表には、満塁から三連続スクイズを敢行するなど、積極的な攻めを披露。「首都の代表として、まずはひとつ勝つことが目標だったので嬉しい」と原田監督は笑顔で話していた。

 今日の準決勝。城西大は2回戦で慶応を破った愛知学院大と対戦した。先発は、初戦に引き続き2年生の小沢。秋のリーグ戦でMVPと最優秀投手賞を受賞した城西の大黒柱である。
 初戦は6回を投げ、失点こそ1点に抑えたものの、被安打8、四球3と満足の行くデキではなかった。「今日は試合には勝てたけど、自分としては悔しさでいっぱいです。最後まで投げ切りたかった」
 
 今日もまた、小沢は不調だった。武器であるストレート、スライダーのコントロールが定まらず、苦しいピッチング。4回を投げ、失点2、四死球5でマウンドを降りた。試合も0−2と劣勢。重苦しい雰囲気が漂っていた。
 その雰囲気を打開したのが、2番手で登場した左腕濱元。城西大は秋のリーグ戦を小沢、比嘉、そしてドラフト候補といわれている小林の3投手で戦ってきた。だが、リーグ戦での疲労が蓄積したのか「小林は球が全く来てない。使いたくても使えない状態なんです」と原田監督は話す。抑えを予定している比嘉はまだ使えず、大役が回ってきたのが秋の公式戦では一度も登板がなかった濱元だった。
 「濱元に力があるのは分かっている。でも、問題はココなんです」と原田監督は心臓付近を指した。本人も認識している。「秋に投げれなかったのは、故障とかではなくて、全て自分の気持の問題。リーグ優勝はしたけれど、自分は全然貢献できなくて、悔しさもあった」

 5回からマウンドに上がった濱元だが、ここには原田監督の配慮もあった。直前の4回に無死満塁の大ピンチがあり、既に小沢はいっぱいいっぱいの状態。ブルペンでは濱元が準備万全。でも、監督はマウンドに行き、激励をしただけで、交代は告げなかった。
 「アイツをあそこで出したら、多分押し出しですよ(笑)。あそこは経験のある小沢に任せて、濱元は回の頭から投げさせてあげようと思いました」
 濱元は、見事その期待に応えた。左腕からの大きなカーブを武器に、5回から8回まで無安打ピッチング。登板直後の5回裏には、小野寺の同点2ランも飛び出し、流れは一気に城西大へ傾いた。

 そして、8回裏。1死満塁から藤本のライトヘの犠牲フライで、ついに1点を勝ち越す。9回は、3番手の比嘉が締め、初めての神宮大会で決勝進出を決めた。

 原田監督は言う。「首都大学の代表として、ここまで来れて嬉しい。ウチが初戦で負けたら、『首都は東海大以外弱いじゃないか』と言われてしまいますからね」好投した濱元は、「東海大に勝って優勝したとき、東海大の選手から『お前らなら、神宮でも優勝できるぞ』と声を掛けられました。春も秋も東海大には2勝している。チームとして日本一の学校を破ったことが、自信になってると思います。首都は東海大だけじゃないことを、見せたかったです」

 日本一の学校を倒さなければ、リーグ優勝はない。城西大の前に、常に立ちはだかっていたのが東海大だった。その東海大を破っての首都大学優勝は、大きな自信となった。

 明日の決勝で駒沢大を破れば、春の全日本大学選手権を制した東海大に続き、秋も首都大学代表の城西大が日本一の栄冠を勝ち取ることになる。
 
 首都大学のレベルを全国に見せるには、格好の舞台が整った。
 


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