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2005年02月06日(日)
罵声を掻き消せなかったこと
 昨夜師匠の店から帰る時、時速40kmで自転車を漕いでいたらチェーンが外れた。今日の午前に自転車屋でチェーンを交換してもらった。洗濯機がなくなったので、1週間分の洗濯物をコインランドリーで洗った。午後は、ソファや机を下見するために新宿に出掛けた。in The Roomで黒い机に魅力を感じ、OZONEでは78万円の自転車と56万円の椅子に圧倒された。カフェモカを飲んで一休みした後、何故か引越しに関連のない靴を買って、無印良品では欲しい物が一つも見つからずに帰宅した。家に着いてからは本棚の書籍を半分だけ段ボールに詰めた。


 新宿に向かう際、常磐線の北千住駅でカップルが乗車してきた。女性は日本人で、男性は東南アジア系と思われる。どちらも20代だろうか。座席は全て埋まっていたので、かれらは開いたドアの反対側に立っていた。すると間もなく、男性の携帯電話が鳴りだした。大音量のユーロビートだ。男性は着信した電話に出て、数分間の会話をした。僕はその一連の行為に若干の不快を覚えたけれど、よくある光景の一つだと自らを諭して読書に戻った。しかし、乗客の全員が見逃したわけではなかった。50代の男性が座席から立ち上がり、アジア系の男性に注意を始めた。初めのうちはその正義感に敬服していたけれど、その敬意はすぐに訂正しなければならなくなった。中年男性の注意が中傷に変わってきたのだ。「こいつらはこのくらい言ってやらないと分からないんだよ、国へ帰れ。強制送還だ」なんて、相手の人権を無視した過誤の罵声だ。中年男性は、逃げるように次の駅で電車を降りた。カップルの女性は、男性に抱きつきながら泣いていた。 //


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