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2005年02月08日(火)
まだやわらかいこと
 新しい部屋の契約が明後日で、引越しが4日後だ。それなのに、日程が目前に近づいている実感が少なく、誰が引っ越すのか分からないくらいだ。誰かに頼まれて荷造りをしているような錯覚もある。このような心理状態に至っているのは、やはり突然退寮を告げられて、しかも部屋の契約日を決めた直後に退寮を取り消された経緯が大きいと思う。


 同じ会社の人たちと近隣で暮らさなければならない寮生活は、想定よりずっと強い圧迫だった。一時期は私生活の大部分を寮に住まない一般社員に他言されたり、就寝中にドアを叩かれたりして、会社を辞めた方がいいのかもしれないと真剣に考えたこともある。家賃が安い経済的利点を重んじた代償は小さくなかった。だから、寮を出ることに今も迷いはない。転居先の暮らしは、寮のそれよりも自由で自律性が高くなる確信もある。けれど、この引越しが能動的・活動的に進まないのはなぜだろう。その理由は、過去2回の引越しと違って、きっかけが受動的だからだ。浦和に転居した時は(失敗に終わったけれど)公務員試験に集中する環境を作るためだったし、この寮に来た時は少しでも貯蓄するためだった。そして、これらの能動的なきっかけが引越し作業に力をもたらしてくれた。


 人事部門による今回の顛末はずっと忘れられないと思うけれど、今回の経緯についてはもう割り切るしかない。資格試験の勉強をもっと真剣に取り組んでいれば、理不尽に環境を変えさせられる怒りは更に増幅されていたのだろう。他人や環境に左右されている自分の弱さに否がある事実も、今後のために等身大で受け止める必要がある。


 それにしても、発泡酒の「やわらか」が美味しすぎる。けれど、昨夜と同じ過ちを犯してはいけない。なので今夜は、引越しの作業が一定の度合い進んだらその都度「やわらか」を飲むことができる、いわば報酬制を導入してみた。すると、昨日の駄目さが嘘のように作業は進んだ。明日は、サッカーワールドカップのアジア最終予選(日本vs北朝鮮)を見ながら、残りわずかな荷造りを済ませようと思う。


 この日記を書いている際、視野の左端にクラッカーを見つけた。燃えるゴミにしてもいいのだろうか。 //


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