twilight shackles
枷夜(かや)



 さよならを言わせて

私は...奴隷として「あるまじき行為」をしました
(一体、何度目だ、お前は)
ご主人様に...「さよなら」を言いました

昨日...書いた日記で私は奴隷ではない自分と
ご主人様でないご主人様との関係に終わりを
つけたかったと、書きました

私は今日、ご主人様との関係も...
おしまいにしようと思いました






私は、「2番目」です

1番には、なることなど叶いません
1番は、きっと、別れた彼女なのだと
ずっと...わかっているつもりでしたから...
だから、2番目でいいと思っていました
ただ、自分が「唯一」の奴隷であればいいと...
ご主人様が、私だけを奴隷として見てくれると...

けれど...
別れてから...
私は、自分の立場を過信しすぎました
どこかで、自分は「1番」なのだと...
思ってしまっていたのかもしれません
1番そばで、ご主人様をわかることができる...
誰よりも、近い...場所

どこかで、そう過信していたのだと思います
驕りですね
奴隷として、持ってはいけない感情です
少なくとも、私は...そう思います



ご主人様と、滞在先からメッセンジャーで話しました
むこうはお仕事中...私のところはすでに深夜...
そんな時間差の中で、会話をしていました

私の態度はとても冷たかったそうです
冷たくしているつもりはなかったのですが
自分の中の感情を殺そうとしているのが
「冷たさ」となって表に出たのでしょうか

そのとき私は、作業中だと偽ってご主人様に
話しかけられないように状態を変更していました。
それも空しく...ご主人様に話しかけられたのですが。
話しかけられると無視ができない自分が嫌ですね

無視すればよかった...ほんと。

作業中だからといって、さっさと会話を済ませて
しまいたかったのに...終わらせることができない
(ちょうど、別の友人とも話をしていたから、
 接続を切ることが出来なかったというのもあったり)
長々と会話は続いて行きます。
結果、一時間で私が睡魔に負けて、半強制的にログオフ。
向こうの言葉なんて聴かないで...
いや、もう...聞きたくもなかった







結局...
ご主人様は何が1番欲しいんだろう
自分の「すべて」を満たすこと...

それを叶えられるのは
私なの?それとも、彼女さんなの?




どちらも、欠けることなど出来ない



私が出来ることは...
       彼女には出来ないらしい
彼女に出来ることは...
       私に出来ないらしい...

だから
両方が...欲しいと言ったご主人様

奴隷である私と...
ふだんのご主人様を支える、彼女さん

両方を、そばに置くと言ったご主人様






けれど...
ご主人様の、奴隷でない...「私」は












やっぱり、ひとりのまま...



















奴隷でありたい願望は、満たされても

永遠に...
私は、満たされないのだろうか






ご主人様のすべてが
私と、彼女の2人で満たされ...
ご主人様でない、カレのそばに居られる
彼女もまた、満たされ...



満たされない「私」はひとり...
白い空間に取り残された

2002年09月20日(金)
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