やー、マニックス2DAYSも終わって明日からはまたRugby World Cup(RWC)三昧だわ~とぐっすり眠った翌朝、こんなお知らせが。
Any Manic Street Preachers fans in the house? Frontman, James Dean Bradfield, will be performing a short set at Tokyo Stadium Spectator Plaza at 14:55 at half time of #GEOvURU on Sunday! Arrive early and listen to the music of one of the world’s most successful groups! 🏴 🏴
― Rugby World Cup 2019 Fan Information (@Japan2019_ENG) September 28, 2019
Neil Diamond"Sweet Caroline"なんとなんとウェールズ🏴vsオーストラリア🇦🇺戦のイベント会場に飛び入り(?)LiveしてくれたマニックスのJamesも演奏してくれました♫その場にいたみんな(主にウェールズ人w)と声枯らして大合唱したよ😊このスペシャルプレゼントにも大感動😭#rwc2019#マニックス#manicspic.twitter.com/ne4AJzwirz
BBC。“This is not the usually gloomy Manics set, this is for wedding receptions!”、そうそう(微笑)。
そして最後に「Can’t Take My Eyes Off Of You(君の瞳に恋してる)」。いちばんの大合唱になりました。「パーラッ、パーラッ、パーラパッパッパ♪」と唄い乍ら「何やってんの?」「中で観れんの?」とチケットを持っているひとたちが足早に去っていくのを尻目にフェンスに張りつく我々。せつない。でも歌が聴けてうれしい。
は~~~盆と正月がいっぺんにとはまさにこのこと、怒濤の四日間でした。というか、RWC開幕してから毎日のように試合があるし、すっかり日々のくらしのペースが崩壊している。いろんなことを見逃している気がするがもういいや……「4年に一度じゃない。一生に一度だ。- ONCE IN A LIFETIME -」だなんて、RWCはニクいキャッチコピーをつくったもんだな。ああ、本当にそうだ。
2019年09月27日(金) ■
MANIC STREET PREACHERS THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS' 20th Anniversary Show and More(2日目)
MANIC STREET PREACHERS THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS' 20th Anniversary Show and More@Toyosu PIT
ミッチさんのブログを見て声が出た、ついこないだmouse on the keysを観に行っていたMARZの隣の山ちゃんに、team MANICSが来ている。というわけでライヴ後はここで打ち上げ。話は尽きず終電を逃し、久々のタクシー帰宅となりました。やー、マニックスがくるとタガが外れるな(笑)。それにしてもここ、数ある山ちゃん支店のなかで何故ここに……? というくらいの場末感なんですよ。この並びのビル、皆かなり古いんだよね。再開発の影響で閉店、移転したお店も多い。そういえばリッチーもいた頃、炉端焼で呑むマニックスの面々をミッチさんが撮っていたなあ。居酒屋の雰囲気を気に入っているのかもしれないですね、そういうのうれしいな。ちなみにジェイムズ、今日のMCではゴールデン街の話をしておりました。
週末ということもあり大盛況、そして外国人の観客がますます増えた。Rugby World Cup(RWC)のウェールズ戦を翌々日に控え、ラグビー観戦で旅行に来たらマニックスも観られるよラッキー、みたいなひとが沢山います。ウェールズのレプリカユニ、RWC-Tシャツ、ウェールズ国旗をマントのように巻いてるひとがいるわいるわ。キルトのひともいたらしいよ。そしてビールがどんどん売れるよ。
RWC2019開幕と同時に本日OPENした新宿サザンテラス「ウェールズ・ドーム」…でしたが、予想以上に気温UPでドーム内の空調効かずサウナ状態で…ドラゴンも真っ赤っかになって飛び出してきてしまいました。明日からは大丈夫!熊本県から日本&ウェールズファンファミリーが一番のり!Dioich yn fawr! pic.twitter.com/792u0ZnPNQ
さてマニックス。前日同様じっくり聴かせる『THIS IS MY TRUTH~』パートからスタートしましたが、やはり昨日とは熱の度合いが違って感じられます。そして改めてバンドのスケールの大きさを感じる。ステージ後方一面に映し出された青い空と白い砂浜、その静止画像に照明を重ね色彩を変えていく演出は、大バコでこそ映える仕様です。「I'm Not Working」の、ブルーからドーンパープル~ドーンピンクへと夜明けのように色が変わっていく照明は本当に美しかった。空間を情報で埋め尽くすのではなく、空間そのものを色に沈めていくようだった。そこから聴こえてくるのがジェイムズのあの声ですから、なんかもう恍惚というか、陶然となりましたね。陶然といえば「Born a Girl」もやばかった。ウェールズのひばりは罪な声だわ。
そういえばスタジオコーストでやった2010年の『POSTCARDS FROM A YOUNG MAN』、そして2012年の『NATIONAL TREASURES』2DAYS(1日目、2日目)も大きな空間に映えるセットだった。毎回アルバムのアートワークが魅力的で、そのジャケットを大きなバックドロップにするだけでもすごく格好いいんだよね。サウンドスケープも壮大。昨日もリンクを張ったアジカンのインタヴューでも語られていたように大きなところで観て/聴いてこそ、というのは理解出来ます。日本ではスタジアムでとはいかないけれど大きめのところで観られるとうれしい。で、追加公演でちっちゃいとこでやってくれるとうれしい(とかいうととれないんだけどね…前回BLAZEでやったときそうだった……)。
『THIS IS MY TRUTH~』最後のナンバーは「If You Tolerate This Your Children Will Be Next」。1930年代のスペイン内戦について唄った重い歌詞ですが、今聴くと自分の国のことのように思えてきてつらかった。リリースから20年、この歌に新しい痛みが加わったように感じる。そうしてずっと聴き続けていくのだ、このバンドの歌をこれからも。
今日のジェイムズは左胸に日の丸、右上腕にドライグ・ゴッホのワッペン。ニッキーはスッピンかな? サングラスに装飾のないジャケット、白ジーンズとカジュアルな装い。おとなしめね? 寝起きっぽいね、時差ボケ? なんて思っていたら、途中お召しかえしてきましたがな(笑)。一日目と同じラメラメのアイメイクとチーク、そして豹柄パンツ!「特別なときにしか履かないんだよ」だって! あ~祭りだわ~。ウェールズ国旗がはためくフロアを見渡し「ここはウェールズか?」といったらウォオオオとウェールズコールが巻き起こり苦笑するジェイムズ、という場面もありました。「そんな君らに」と始まったのが「Sweet Child O' Mine」だったんですけど、ガンズの曲なのにすっごいシンガロングになって、ガンズの影響力…と思いましたよね……。それにしても、これだけのウェールズ人(まあイングランドやアイルランドやスコットランドのひともいたろうが)たちと一緒に、日本でマニックスのナンバーをシンガロングすることなんて二度とないんじゃなかろうか。そしてこんだけシンガロングになってもジェイムズの声はちゃんと聴こえるんだなー。「うるさーい! 私はジェイムズの歌を聴きにきたの! 合唱禁止禁止~!」とかいうひとは恐らくだれもいない(笑)、一緒に唄うわ勿論。
わーおすそわけ有難い! もう泣くわ唄うわ笑うわでたいへんな「A Design for Life」。なんかもう冥土の土産かな? という……。
しかしこの日は、RWCが日本で開催されたからこそのサプライズがもうひとつ待っていたのでした。ジェイムズがシードルをびしびし振り回し乍ら(これよくやってるけどかわいいよね)スペシャルゲストだよーと招き入れた人物にウェールズ人狂喜、日本人ポカーン。大歓声のなか「You Love Us」が始まる。あのガタイのよさはきっとラグビー選手…大会中だから出場中の選手ではないだろう……ってことはOB? と戸惑いつつもキャーキャー唄う。
What a dream come true playing with these guys again in Tokyo 🇯🇵
The @Manics provided the soundtrack to my youth in ‘This is my truth tell me yours’....What a buzz. Feeling very grateful. Thanks JDB 手オッケー🏼 pic.twitter.com/8zRHgQafr4
This is My Truth Tell Me Yours 01. The Everlasting 02. You Stole the Sun From My Heart 03. Ready for Drowning 04. My Little Empire 05. Tsunami 06. I'm Not Working 07. You're Tender and You're Tired 08. Born a Girl 09. Be Natural 10. Black Dog on My Shoulder 11. Prologue to History 12. S.Y.M.M. 13. If You Tolerate This Your Children Will Be Next ----- Hits & Others 14. Slash 'n' Burn 15. Your Love Alone Is Not Enough 16. La tristesse durera (Scream to a Sigh) 17. Everything Must Go 18. International Blue 19. A Design for Life 20. Little Baby Nothing 21. Sweet Child O' Mine (Guns N’ Roses cover) 22. You Love Us (with Jamie Roberts) 23. Walk Me to the Bridge 24. Motorcycle Emptiness --- “JUST LIKE BLOOD TRAVELS DOWN VEINS, WHAT I'M SEEING IS MY INNER SELF AND WHAT SEEMS THREATENING IS JUST THE ECHO OF THE FEAR IN MY HEART.” HARUKI MURAKAMI. ----- 「La tristesse durera」と「Walk Me to the Bridge」が入り「No Surface All Feeling」が外れました。やーどれも結構レア、聴けてうれしい。ていうか『THIS IS MY TRUTH~』のナンバーをこんだけ聴けたのもレアよね。「S.Y.M.M.」は勿論「Born a Girl」とかさあ! そして「I'm Not Working」と「Be Natural」は今回のツアーが初披露だったとのこと、いやはや。結局「Nobody Loved You」はやらなかったなあ、あの内容だし、何か思うところがあったのかもな……。そして本日のクォートは村上春樹。過去に小野洋子、安部公房、草間彌生のクォートがありましたが、村上春樹は初めてかな。『海辺のカフカ』からのようです。
MANIC STREET PREACHERS THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS' 20th Anniversary Show and More(1日目)
MANIC STREET PREACHERS THIS IS MY TRUTH TELL ME YOURS' 20th Anniversary Show and More@Zepp DiverCity TOKYO
マニックス初日! Thin Is My Truth~ 20thだったけどあれもこれもやってあれとかあれをやってないぞ! てことは今日やるんだよ~最高か~ウェールズのひばりはますますべらんめえに磨きがかかってた。もうアホみたいに笑って泣いて唄ったので頭が痛い うえええええ~ん pic.twitter.com/KMtMc9Tht8
数年前からRugby World Cup(RWC)に合わせて来るだろうといわれていた(笑)マニックス、いらっしゃいました(RWCについては落ち着いたら別頁に書く。いつ落ち着くのか)。母国ウェールズの予選三試合を全部観るのかなと思っていたら、バンドが到着したのはライヴ前日の朝だったそうです(ミッチさんのブログ『We just landed MSP xx』参照)。ということは、29日に東京スタジアムで行われるオーストラリア戦を観るのかな。いや~てっきり初戦の豊田スタジアムにも行ってると思ってた。SNSではウェールズのラグビー協会が「マニックスが来るよ!」と伝えているし、RWC2019公式アカウントにジェイムズが登場したりと、開催前からこちらも盛り上がっていました。初戦ではウェールズがトライしたときStereophonics(彼らもウェールズ人)の「Dakota」が流れたそうなので、東京ではマニックスを流してくれよ~なんなら試合前のウェールズ国歌「Land of My Fathers」をジェイムズが唄えばいいじゃ~んそして試合前やハーフタイムは観客皆で「A Design for Life」を大合唱すればいいじゃーん聴きたいそれ。聴いたら絶対泣く。などと妄想も膨らむ。
.@Manics’ James Dean Bradfield talks about his favourite Rugby World Cup moment. @WelshRugbyUnion fans, you're going to love this one! #RWC2019.
というわけで、会場にはいつにも増して外国の方々が。ウェールズは勿論だがアイルランドジャージのひともいた、あとRWC-Tシャツのひと。流石にイングランドはいなかった(同時間に試合中)。皆さん体格がよく、そしてビールを呑みまくる。後ろの兄さん方(日本人)はガチのマニックスとラグビー好きのようで、転換中ずっとRWCの話してて楽しかった。FRA vs ARG行ったっていっててワタシも行ったよ! てニヤニヤした。FAはASIAN KUNG-FU GENERATION。マニックス愛、洋楽愛にあふれた演奏とMCで、震災後間もないNANO-MUGEN FES.にマニックスが出演してくれたことへの感謝も語っておりました。サウンドメイキングもマニックスのそれと通じるものがあり、同じステージ、PAで演奏する喜びも伝わってにっこり。
マニックスと聞けば反射でチケットをとるので、当日になって何のツアーだっけ? などと思う。RWC2019ツアー……じゃなくて最新作『RESISTANCE IS FUTILE』ツアー? いやいや、『THIS IS MY TRUTH~』二十周年アンドモア、とのこと。二部構成(といってもインターミッションはなし)で前半は『THIS IS MY TRUTH~』のナンバー、後半はお楽しみのベスト選曲という感じ。『THIS IS MY TRUTH~』は一曲を除き全部やりましたが、若干曲順をかえており、厳密なアルバム再現ライヴではありませんでした。『THE HOLY BIBLE』再現の胃の痛くなるような緊張感はないものの、じっくり聴かせる。当時の彼らの心情――怒りや悲しみ、喪失感など――が色濃く反映されたアルバム。内省の時間が持てる、マニックスのライヴはやはり唯一無二。
嬉しかったのは「S.Y.M.M.」が聴けたこと。ブワー泣いたわ…ワタシの裏(?)ベストワンナンバー……サウスヨークシャーの!!! 大量殺人者!!! 思わず調べてしまったが、やるのは1998年、『THIS IS MY TRUTH~』のリリースツアー以来ぽい。いやもうこれは! 嬉しかった! 嬉しかった! ヒルズボロの悲劇を唄ったシリアスなナンバー。ハッピーなライヴとはいうものの、ジェイムズの声とニッキーのリリックにより場がキリリとしまります。『THIS IS MY TRUTH~』のショウ、ということでやって当然かもしれませんが、RWCを前にしてこの曲が演奏されたことは、彼らなりの祈りのようにも思えました。RWCが事故なく終了しますように。
『RESISTANCE IS FUTILE』からは「International Blue」(ライヴ映えする!)、レアトラック集『LIPSTICK TRACES』からは「Prologue to History」と「Socialist Serenade」。かああ、好きな曲ばっかりか! ばっかりだ! レアといえばGuns N’ Rosesのカヴァー「Sweet Child O' Mine」をやりましたよ。イントロでフロアがどよめいたよ。いや、この日のジェイムズのギター、GN'R愛が炸裂してるなーと思っていたところだったのでビックリした。あのイントロをちょっとやって「Motown Junk」へ、というパターンはあったけど、フルで聴いたの初めてかも。「You Love Us」の前にニッキーがリッチーの話をした。ステージは今でもリッチーの場所が空けてある。
ステージ後方の壁いっぱいに映し出されるのは、『THIS IS MY TRUTH~』のジャケットでも使われたポルスマドグの浜辺。ジャケットと違うのは、そこには誰もいないこと。もはやおなじみ「こんばんは、元気ですかい!」とジェイムズ。あとどこで覚えてきたか「チキショー!」ともいってた(笑)。胸の右にはY Ddraig Goch(Welsh Dragon)、左には日の丸が張ってある。ジーンとくる。ニッキーのマイクスタンドにマラボーはなかったけど、ジャケットの襟と裾がラメッラメ(スパンコール? そしてワタシの位置からは見えなかったがこれ、「WIRE」と象られていたらしい。あはははは)、メイクもチークまでラメッラメ。ニッキーの背後には勿論ウェールズ国旗×2。ジェイムズのメンバー紹介口上はもはやプロレスの入場アナウンスのよう(笑)、名調子です。ニッキーのことをマニックスの東京タワーと紹介してました。ショーンはいつもかわらず、安心のたたずまい。そしてすっかり安定の演奏。失礼ですが上手くなったよね……たよりになります。ジェイムズやニッキーがショーンをふりかえって演奏のタイミングを合わせたりする場なんて、昔は見られなかった光景にも胸が熱くなりました。そしてジェイムズが曲間にハアハアいわなくなったなあ。心肺機能が回復してるのか? だとしたらマニックス、まだまだ成長期です(笑)。サポートはNick Naysmith(Key)Wayne Murray(G)。ウェインは曲によって鍵盤やグロッケンシュピールも演奏していました。そう、「S.Y.M.M.」のグロッケンも生演奏。うれしかった………。
『THIS IS MY TRUTH~』からやらなかった一曲というのは、よりにもよって「Nobody Loved You」。うっそお。二日目にやると信じてる! そして再び、東京スタジアムで「Design For Life」の大合唱が聴きたいな~との思いを強くしたのでした。明後日唄えばいいのに~、唄ってほしいな~。
01. The Everlasting 02. You Stole the Sun From My Heart 03. Ready for Drowning 04. My Little Empire 05. Tsunami 06. I'm Not Working 07. You're Tender and You're Tired 08. Born a Girl 09. Be Natural 10. Black Dog on My Shoulder 11. Prologue to History 12. S.Y.M.M. 13. If You Tolerate This Your Children Will Be Next --- 14. Slash 'n' Burn 15. Your Love Alone Is Not Enough 16. Everything Must Go 17. International Blue 18. A Design for Life 19. Little Baby Nothing 20. Sweet Child O' Mine (Guns N’ Roses cover) 21. You Love Us 22. No Surface All Feeling 23. Motorcycle Emptiness --- “MY ART ORIGINATES FROM HALLUCINATIONS ONLY I CAN SEE. I TRANSLATE THE HALLCINATIONS AND OBSESSIONAL IMAGES THAT PLAGUE ME INTO SCULPTURES AND PAINTINGS.” YAYOI KUSAMA. ----- 本日のクォートは草間彌生。
大会前から日本戦は映像で観ようと決めていたので、検討と争奪戦の末FRA vs ARGのチケットを握りしめ飛田給へ。新宿駅からしてもう盛り上がっており、レプリカユニを着たひと、ご当地コスプレのひとでいっぱい。あちこちから歌が聴こえてきます。全身タイツとか舞踏会ドレスとか、何の会場だここはという楽しいコスプレも沢山観ました(にっこり)。面白いのは、この日の対戦国じゃないユニフォームを着たひとも沢山いること。どっちのサポーター、というのはもう関係なく、どの試合を観ても楽しいラグビー好きも集っています。会場迄の道のりからもうお祭り。
先に始まったAUS vs FIJがリードされている様子が会場内のモニターに流れ騒然となる売店前、スタジアム内ではカラオケタイムと称し観客(ラグビー好き)におなじみの曲が流れ、試合前から誰ともなく唄いだす。会場スクリーンには協賛企業が今大会のためにつくったCMが流れてる。
・(2015.05.20)ゴミについたDNAから顔を復元、ポイ捨てした人をポスターにするキャンペーン┃WIRED.jp 「香港の非営利団体「Hong Kong Cleanup」のために、広告代理店オグルヴィが制作したものだ。」 「このプロジェクト「Face Of Litter」(ゴミの顔)は、2013年に話題になったプロジェクト「Stranger Visions」によく似ている。ニューヨーク市に住むアーティスト、ヘザー・デューイ=ハグボーグは、街角に落ちている髪の毛や爪、タバコの吸い殻、チューインガムなどのDNA情報から、顔を再現した3Dプリント作品を制作したのだ(日本語版記事)。それは、こうした生物学的手段を、どういう目的で用いるべきかをめぐる議論を引き出すものとなった。」
カラオケ大会が始まります。マイクの前につれてこられて島倉千代子の「人生いろいろ」を唄わされる観客(笑)、手拍子する観客。すっかり場がハッピーになった頃、農婦がやってきます。そうだったここ畜舎だった。ということは……搾取が始まるよー! 牛は種付けされ、豚は解体され、鶏は卵を持ってかれ。楽しかった場は一転、タイミングよくこどもが泣いたりしてこう…なんていうの……異様という言葉しか浮かばない。しかしそれが搾取というもの。いただきますは感謝の言葉。ひと仕事して汗をかいたのか、農婦ちゃんのストリップが始まります。そこに流れてくるのはa-haの「Take on Me」。最高か。マッパになった人間と、腸が丸見えのどうぶつたちが踊り狂う。なんだかんだで結局ハッピーに。ハッピーなのか。
「あなたたちと私は違う言葉を話しているけど、それは祝福されるべきこと。私はあなたたちを愛しているし、それは伝わると思う。音楽はそれを伝えられる」「『Truth』は5つのメロディーが同時に演奏される、皆いっしょになれる」というようなカマシのMCからのラストスパート、「Truth」~「Wiil You Sing」~「Fists of Fury」の流れは神がかってた。音楽はギフトで、いつか音楽で世界が変えられればというまっすぐなメッセージは、この日のライヴ全編に流れていた。
あなたの声が必要なら、私たちの歌がいつか世界が世界を変える。パトリスがフロアに向かって“Will You Sing?”と繰り返す、こちらも繰り返し応えて唄う。そっからのあのリフレイン、「Fists of Fury」ですよ! そりゃアガるわ! アガりきるっちゅうねん! 歌詞も改めて聴くと、「Will You Sing」と対になっているかのよう。いわずとしれた『ドラゴン怒りの鉄拳』テーマ曲のカヴァーです。前日観た『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が浮かぶっちゅうねん。相互効果で以後『ワンス~』の自分内テーマ曲が「Fists of Fury」になるっちゅうねん。短絡的かもしれないけど、この流れにぶっ込まれたBIGYUKIのソロ、それを受けてのフロアの熱狂は「多様性を祝福する」象徴にも思えました。ほろり。
去年ビルボードで見て次こそスタンディングで!と願ってたKamasi Washington ライブハウス最高に似合う!!終始圧巻のステージであっという間だった Miles Mosleyのピチカートもエフェクトかけたボウイングも超絶かっこよくて惚れ惚れ( ˊᵕˋ ) ♪ pic.twitter.com/pY6BALFeg4
・翌日Kamasi Washingtonのライヴに行って「Fists of Fury」(『ドラゴン怒りの鉄拳』テーマ曲ですよ)を聴いたもんで胸いっぱい。以降『ワンス~』について思い出すとこの曲が脳内で流れるようになってしまった。こういうことってあるものよね。映画では散々な目に遭ったブルースだけど、愛すべきキャラクターでした
・ふと思うのはMarilyn MansonとNine Inch Nailsのこと。シャロン・テートの事件がなければ生まれなかったアーティストネームと、奇妙な付加価値がついた『The Fragile』という作品のこと。そのネーミングと行動は(トレント・レズナーは後に邸宅を購入したのは偶然だったと主張しているが)、悪趣味ともいえる。そんなトレントが後にピクサー映画の音楽を手掛けることになるなんて、誰が想像しただろう。『The Fragile』を聴かなかった自分の人生はどうなっていただろうな、なんてこともしばし思いふけってしまいました