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kai
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2025年05月23日(金) ■ |
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おかえり維新派屋台村 |
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維新派屋台村@日比谷公園 にれのき広場付近
おかえり維新派屋台村 モンゴルパンにも再会
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告知を見たときマジで? と思わず声が出た。『アマハラ』で別れを告げた、維新派の屋台村にまた会えるなんて。そして今、それは既に「釘一本残さず」消えている。幻のような四日間。
『Hibiya Art Park 2025 -訪れるたび、アートと出会う1ヶ月-』の第2期、「“Play”ing Catch -集まり方の練習-」中のプログラムです。コンセプト等はこちら↓
・“Play”ing Catch -集まり方の練習-(Hibiya Art Park 2025)┃一般社団法人ベンチ それは「他者と共にある集い方」を考える場であり、来るべき災厄に備える私たちの未来への“リハーサル”となるでしょう。
えーと正直公式サイトよりこっちの方がわかりやすい…てか知りたいことがどこにあるかハッキリしてる……。誰が主催でどんなコンセプトなのか、そういうのを知りたいんだよ〜。昨年のSusHi Tech Tokyoもそうだったけど、公的機関のサイト仕事ってわざとか? 責任の所在を教えたくないのか? と訝ってしまうくらいわかりづらい。
シアターコモンズでお馴染みのアーティストも参加していて個人的には興味深い催しでしたが、どういう経緯で維新派が招聘されたのかは結局謎のまま。それにしたってよく実現したなと驚くばかり……一昨年EPADの企画上映会で『トワイライト』を観たとき「劇場を出たらあの屋台村が拡がってないかなあ」なんて夢想したものですが、もう叶わぬ望みだと思っていた。
東京に屋台村が来るのは16年ぶり、2009年のにしすがも創造舎(ここももうない)での『ろじ式〜とおくから、呼び声が、きこえる〜』以来。上演は廃校の体育館、屋台村は同じ敷地内の運動場で。ちなみに維新派最後の東京公演は2011年に西武別館屋上で上演された『風景画 —東京・池袋』で、屋台村は来なかった。所謂“地元”での屋台村は2014年の『透視図』で初体験、「これを都内に持ってくるの、そりゃ難しいわな……」と実感したものでした。
さて当日。地下鉄の階段を駆け上がり(マジで駆け上がった・笑)日比谷公園にあのほったて小屋が見えてきたときには泣きそうになっちゃった。規模はちょっと小さくなっていたけれど、資材とか保管してたのか? どこに!? というくらい、あの屋台村でしたわ。
ちんどん通信社と白崎映美&東北6県ろ〜る小!のライヴも。「満月の夕」も聴けたよ〜 #維新派屋台村
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映美さん!!! ライヴは連日開催。あのサーカス(綱渡り)も来たそうです。
『トワイライト』はエリア内の席がとれず外から拝見。EPADの上映会で観ていたけれど、野外で風を感じ(というと素敵だが実際はガチ寒い)日比谷のビル街を背景に観るというのが「あ〜維新派の野外公演って確かに寒かった〜! 街の景色も作品だった〜!」と肌感覚で思い出せた
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そう、めちゃ寒かったんですよ。これぞ野外の維新派(笑)。こういうときに限ってSNSに張り付いておらず、気付いたときにはチケットは完売。初日に「外からでも観られる」と告知がありました。屋台村だけでも充分と思っていたけど観られてよかった。EPADのデータは、維新派が所有しているハイヴィジョン映像を8Kにアップコンバートし、音響はイマーシブサウンドにリミックスしたもの。エリア外からでもかなり音はよく感じたので、エリア内の臨場感はさぞや……と思う。
恒例、飲み喰いしたものの記録。 -開映前 モンゴルパン チーズプラス(バーナーで炙ってくれた!) ホットチャイ -終映後 インドのチキンライス(ドライカレー) ミントスカッシュ
……少ない! 時間が足りない! 売り切れるの早い(まあこれは仕方ない)! 山芋ミルクスープは? バターからあげは? タピオカサンドは? と懐かしのメニューを探しましたが見つからず。いやいやこれだけのお店が残っていたというだけでもねえ、もうねえ(涙)。その後SNSでモンゴルパンは『森、道、市場』にも出店してると知る。フェスにも出てるのかー!
綾門優季さんの「どんなに巨大なスクリーンが家にあって維新派の過去の映像をいつでもみれるとしても、屋台村を招くことは出来ないし、焚き火を囲んで歓談することはできない」というツイートに頷くばかり。どなたか存じませんが企画してくれたひと本当に有難う〜。寒い! 旨い! 楽しい! あっという間に時間は過ぎて、「10時で終了でーす」の声に渋々会場をあとにしたのでした。名残惜しい。
翌日は雨のなか『透視図』の上映が敢行されたそうで(中止だろ〜と他所へ出かけてしまい帰宅後知る。無念)、寒いやら濡れるやらでやんややんやだったそうです。感想検索したら寒い! べしょべしょ! といいつつ皆うれしそうなの。それもすごい野外の維新派よな……。
『アマハラ』が終わったときの乗越たかおさんのツイート。これ今でも忘れられないんだけど、ちっちゃな奇跡が起こりましたね。出来ることならまた会いたいです。
「再演とも再現とも違う」、幻のような四日間でした。
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おまけ。音と匂いに誘われて、なんか面白そうなことやってる〜と立ち寄ったお客も結構いたっぽかった。仕事帰りのスーツのひととかインバウンド客とかね。いい光景。そこでひとつ印象的なことがあった。
ライヴ中、映美さんがふたりづれのお客に「どこから来たの?」と訊いた。答えはかの国。自分を含め、その場にいたひとたちが揃って息を呑んだように感じた。一瞬の間のあと映美さんは「そう、ではひとこと!」と声をかける。返ってきた言葉は「Love & Peace」、拍手が起こる。Peaceという言葉がどこへ向いているのか、何に対してのPeaceなのかは正直わからない。しかし属性ではなく個人としてふたりと向き合った映美さんに頭が下がる思いだった。「他者と共にある集い方」、「来るべき災厄に備える私たちの未来への“リハーサル”」はこういうところに宿っていたように感じた。
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