キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2010年08月05日(木) |
キミへの愛と王子への愛。 |
いつか王子が言った。 『来年の秋に結婚しよう。』
私は「うん。」と言えなかった。 自分で自分を誤魔化したような気がした。
王子はいつだって優しいのに 王子の横にはいつだって、見えないJがいる。
いわゆる”運命のひと”が存在するとしたら それは私にとってはJだろう。 きっと王子ではない。
それなのに何故一緒に居られないのか? 自分自身でも分からない。
生きていて、本当に心から幸せだって思ったのは Jと一緒に笑っているときだった。 Jが私のことを、心から信頼して全て預けてくれたから。 世界で一番幸せだったよ。
キミと別れてから もう1年以上経つのに どうして私は忘れられないんだろう。 王子と一緒に居るのに、どうしてキミが離れないんだろう。
誰かに、「あなたは間違っている」って言って欲しい。 「王子と一緒に居るのは間違ってる」って言って欲しい。
でも、この間王子が、にこにこーって笑顔で 私の頭をなでたとき 涙がでそうなくらい 胸が痛かった。
王子の愛が、そこにある気がしたから。
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