恋愛日記



 欠片。




一人の人を凄く好きになって、
その人が世界の中心みたいなあたしの生き方は
滑稽だと思う。

恋愛小説のような純愛じゃなく、
寂しさの隙間を必死に埋めようをピースを探している
あたしの姿は失笑をかうだろう。

それでも、
愛されたいと願ってやまない。

満たされないあたしの心は
時々あの人の着メロの幻聴を聞かせるし、
容赦なしに酷い頭痛を体感させる。
身体のだるさは慢性的になりつつあるし、
このままだとダメになる。

ダメになりたい。
寧ろ、何を恐れているのか分からない。

こんな状態を悟られまいと
だんだん足が遠退いていった学校へ行くときは
ひたりと境界線を張って。
ちょっとじゃ見破られない程度に偽装する。

あの人にも、
気付いて欲しくはないよ。
気付いて欲しいけれど。
この、
どうしようもない波を。

引いては押し寄せる切なさはいつまでたっても消えない。

絶望的な孤独感は、
何であたしを生かすのだろう。





2005年07月03日(日)
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