便蛇民の裏庭
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ああ、もう学校を辞めたい。 一度全て習って卒業したというのに なぜまた学校へ通っているのだろう。
そう思いながら目が覚める日が続いていた。
夢の中のぼくは 学校では自分の席も見当たらず ゲタ箱もわからず 何をしていいのかもわからないで いつも途方にくれていた。
帰りの道すらわからず どこに帰ったらいいのかさえもわからない。
もう、学校を辞めたい。
そんな日がずっと続いていた。
今日ぼくは夢の中で卒業を迎えた。
卒業したので 学校にある荷物を全て持ち帰らなくてはならない。
新しい家は近くに見えていた。 まだ入ることはおろか近づくこともできないのだけれど
四角くてプラスチックのケースのような 透明な家がそこにはあった。
そこへ続く道もきちんと見えている。
今朝 わりとすっきりと眼が覚めた。
風神との付き合いにピリオドを打ったぼくの 迷いや葛藤が消えたのだと思う。
ココロには今
『せつない』
が取り付いて離れないけれど
行き止まりではなく 新しい道はもう用意されているらしい。
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