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エディー&ザ・クルーザー ズ - 2003年03月05日(水) CSで「エディー&ザ・クルーザー ズ」という映画を見た。 60年代、若者達に熱狂的な人気を博したエディー&ザ・クルーザー ズというロックバンドがあった。 そのカリスマヴォーカリスト、エディは2枚目のアルバムレコーディング直後、車ごと橋から転落して 亡くなった。それから十数年後、彼らの曲がリバイバルヒットした事で、 未発表の曲を巡って、“詩人”と呼ばれた男の旅が始まった。 マイケル・パレ扮するエディのライブのシーンが凄く良い。 「エディー&ザ・クルーザー ズ」は映画の中だけの存在だと判っているのに、 彼らのライブを存分に観たいと思って仕舞う。 問題の曲は「地獄の季節」という題名なのだけれど、これが凄くイイんだ。全曲きちんと聴きたかった。 途中、詩人がキーボードを弾きながらたどたどしく自作の曲をバンドのメンバーに聞かせる場面が あるのだけれど、殆どが駄作とこき下ろす中で、エディだけがその原石の煌きを見つけて 曲をつけて歌いだす。そうしてサックスが1フレーズを奏で、ベース、ドラム、ギターと 次第に音楽が作られていく場面がとても心に響いた。 エディが“詩人”と仲たがいをした時、自分の人差し指の上に中指を乗せて、 『詞と音楽が必要だ。』と叫ぶシーンで、イエローモンキーというバンドの関係の事を 思わずにはいられなかった。 映画では、“詩人”が遂に見つけ出したテープはメディアに取り上げられ、 時を越えて再び若い世代の爆発的な支持を受ける。街頭テレビでその映像を見ていたのは 死んだ筈のエディだというラストだった。 絶対的な自信を持って作った音楽を、レコード会社側に商業的な価値だけで否定され、決裂し、 自分を消すという選択にまで追い詰められてしまった彼・・・年月が過ぎて、自分の音楽が 大衆に喝采を受けるのを見て、どう感じたのだろう。 「自分は早すぎた。」と思うのだろうか。それとも「何故、続けなかったんだろう。」と思うのだろうか。 昨日出た、ヒーセのアルバムをまた聴いている。 「ならず者アイムソーリー」は過去を懐かしんでいるだけの曲じゃあないよね。 手放せない大事なものを慈しんで、そうして未来へ歩いて行こうとする者への歌だよね。 私はそう受け取った。 ヒーセのソロは今始まったばかり。吉井和哉のソロはまだ実態も掴めない。 だけど、メンバー皆の“今”はきっと“未来”に繋がっている。 伝説のバンド・・・そんなものにならなくて良い。 THE YELLOW MONKEYは今も続いている!
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