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2002年03月15日(金) ■ |
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Vol.57 新しい自分 |
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おはようございます。りょうちんです。
いくつもの誤解や、足らなかったコトバや、何回もの行き違いや、さまざまなタイミングが重なって、こういう結果になったのかもしれない。結局、俺はあいつのことをなにひとつわかってなかったし、あいつは俺のことを充分すぎるほどわかっていた。 あいつは俺なんかよりも、ずっとずっと大人だった。本当の気持ちやこれからのことを俺がストレートにぶつけても、涙ひとつ見せずに正面から受け止めてくれた。そういうこともすべてひっくるめて、俺のことが好きだと言ってくれた。本当はきっと、つらくてつらくてたまらなかったはずなのに。 あいつの暖かさを知って、俺は泣いた。風が強くて、目にゴミが入っただけというウソもすぐにバレるくらい、涙がどうしても止まらなかった。もう2度と会わないわけじゃないのに。これからは友達として、良い関係を保っていこうと約束したのに。さようならを切り出したのは俺の方なのに。 永遠の別れじゃないから、俺は部屋のカギを返してもらわなかった。いつか俺がまたあいつのことを好きになった時は、その時は俺からあいつに告白すると約束をした。その日まで、あいつは待っていてくれるかな。それから…、最後のキス。 あいつと過ごした2年の日々は、俺にとっては宝物。無駄だった時間なんて1秒もない。そんな想いを胸にしまって…。横浜ではもう桜が咲いたそうだ。新しい季節がやってきたんだなぁ。そう、俺も、明日からは新しい自分にならなくっちゃ。
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