風のひとり言
kaze



 決断

長年続けてきた事に終止符を打つ場合、
そうするためには少しの勇気が必要に思う。
自分の仕事しかり、昨年閉鎖したサイトしかり・・・

その決断は自分でするものであるが、
他方で自分の意思とは関係なく、
ある日突然やってくる場合もある。

今日、娘がまさにその日を迎え、
終止符を打つべきかの選択を迫られる局面に立たされたようだ。

小学校3年生以来今日まで約5年間、
一日たりとも学校を休まなかった彼女が、
体の不調により学校を休んだ。
無欠席という勲章が彼女の誇りであったため、
「休む」と決断するまでに相当悩んだに違いない。
あと1週間・・・そうすれば今学期も無事に終えるはずだった事が、
余計に悩ませたかもしれない。

物事を続けるにあたり、それがいつまでも続く事はほとんどない。
全ての物事には必ず終局面がくると言ってもいいだろう。
それでも、出来る限り続けられるに越した事はないかも知れないが、
そうする事で自分の定めたルールに縛られてしまい、
更に自分を苦しめる結果になってしまう。

そうなる事は、父親である自分自身が良く解っているため、
娘に電話を入れ、「気にしないでゆっくり休め」と伝えた。
もっと気の効いた台詞が言えればいいものの、
継続する事だけを目標に頑張ってきた娘に対し、
それを止めなければならない選択をした娘に対し、
一体どれ程の言葉をかけてやれるだろうか?

子どもは些細な事でも意地になったりするもの。
記録なんて必要ないのに、そんなに頑張らなくてもいいのに、
自らのキャパ以上に無理をしたり頑張ったりするもの。
そんな無理しなくていいのに・・・と思う事がよくある。

これで娘も自らに課していた呪縛から開放されたと思う。
心の中では良かったと思う部分と、
緊張が途切れた娘の今後を憂えう部分が交錯している。
ま・・・そんな事をおくびにも出さず、帰ったら娘に向かって
今までよくやったねと言ってやる事にしよう・・・






2003年03月17日(月)
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