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そんな顔されると■2002年12月05日(木)

半月ぐらい前。

生徒を車で家へ送る途中。

交差点を曲がるとき、助手席の生徒が外を見ているのに気付いた。

彼女の目は、歩道で赤ん坊を抱いている若い女に向いていて、その親子が見えなくなるまで追っていた。

生徒は僕の視線に気付いていただろうか?

僕は彼女に何も問えなかった。





(あそこまでわき見してて、僕もよく事故らなかったな。)





生徒はよく、子供のことはもう気にしてないよ、と言う。

いいよわかってるよ、僕も君の前では心配そうな顔なんかしないから。





あの時、生徒は何も考えずぼうっと見てただけかも知れない。

でも、その様子を見て、生徒が感情を押し殺しているんだとか、勝手な推測を僕はしていたのだ。






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