ダメダメちゃむ日記
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2002年10月04日(金) キンモクセイが咲きました

 帰宅すると、玄関のキンモクセイが満開でした。私の一番好きな花です。だからこそ、家を建てた時、玄関にダーが植えてくれたんです。昨日まで、今朝まで全く気付かなかったのに。大好きなキンモクセイの香りを満喫しました。うん、この子の最大の魅力は今だけなんだもん。せめて私だけでも、愛でてあげなくちゃね。

 今朝は目覚めがよかった。
「あ、何か大丈夫な感じ。仕事も行けるわ」
 そして僕が「大丈夫」と言う場合、例によって例の如く、当然大丈夫じゃない。
 職場に着いても、僕はまだ能面のままだった。挨拶とかは勿論するし、朝礼の連絡事項もφ(..)メモメモしましたよ。午前中のノルマも無事こなしました。でも、こなすのはノルマだけ。午後のノルマはメンバーが楽しいヤツらばっかりなので、能面で対応するのは無理だった。当然「いつものちゃむさん」でなければ仕事にならないことは自明の理。( ̄_ ̄lll) どよ〜ん  行きたくねぇ〜。
「よし!病院に行こう!」
 電話で確認すると、ドクターの診察は午前中だけ。ちょうど時間も空いている。
「ちょっと、ビョーイン行って来ます」
と、時間休を取った。誰も抗う訳はない。というか、事情を知っている方々は、昨日から何度も心の中で叫んでたんだろーなー(^^;)
「そんな顔するくらいならビョーイン行け! ビョーインに!!(~_~)」
って。でも、言えないよなぁ、メンタル患者には(笑)

 普段は定休日の土曜に通院してくる僕が、平日の昼間にやってくる。何度かあったことだが、それはいつも「僕に何かあった時」だ。
 わかっているくせに、ドクターは普段通り「どうぞ」と椅子を勧めたまま、黙っている。ドクターからネタを振ってくれないということは、ドクターは昨日の芸能ニュース知らないんだよなぁ。僕が話すしかないのか〜(ー_ー;) フウ<つーか、定期通院が1日ずれただけで「何があったんですか!?」とか聞いてくる無神経な医者はヤだ。
 仕方なく、土日の予定を話した。ドクターはカルテにφ(..)メモメモ
「6日の日曜日が小1の長女の運動会、と。あ、保育園(次女)の運動会は?」
 返事をしたが、ドクター、ホントはわかってるんでしょ!? 僕、こんな能面みたいな顔してるんだからぁっ!
「ま、そんなことはどーでもいーんですけどね」(-。-) ボソッ<愛娘の運動会の話だが?
「あ、やっぱり何かあったんですね? 今日は表情が暗いと思ってました」
 わかってたんなら、最初から聞け〜っ!(ノ><)ノ〜〜〜〜〜┻━┻ <だから、どっちなんだよ?
 口にもしたくない話題(~_~)と、昨日からの僕の状態をひとしきり話しましたよ。
 そしてドクターの口から出た言葉は……
「それはご愁傷様でした」(⌒ ⌒)(_ _)ぺこ
 殺すなぁ〜〜っ!!(ノToT)ノ ┫:・’.:・┻┻:・’
 ドクターは勿論僕ですら、コレが鬱発作ではないことはわかっていた。鬱の時はもっと神経がビリビリする(<ライジング?)し、心は‘σ=(`´メ∂!‘σ=(`´メ∂!‘σ=(`´メ∂!とサンドバッグ状態になる、と心身ともに自虐プレイ状態に陥る。
 だからコレは何なのか、今の病状にどんな影響を与えるのか、何故心がこんなにも凍ってしまったのか、いや、そもそも『何故、僕は泣けないんだ!?』
「シラけちゃってるんですね?」
「誰に何をどう慰められても、説得されても、励まされても、全部心を擦り抜けて、寒暖もわからないし、何にも心が動かない感じ……」
「人間は激しいショックを受けると無感動状態になるんですよ」
 無感動……、あ! それそれ、その感じ。今の僕。
「じゃあ、薬はいつも通りでいいですね?」φ(..)メモメモ
 Σ(ノ°▽°)ノハウッ!? それって、薬なんぞ増やす必要はないってことですか? ということは、コレは人間として正常な反応だっていうことなんですね?
 わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪ 正常だ〜♪<1日15錠×2週間もらう病人に言えた台詞ではない。

 帰社。
「大丈夫でした〜」<勿論全然大丈夫じゃないのだがヾ(@゚▽゚@)ノあはは!
 喫煙者の集まる日陰のテラスでボーーーーッとタバコを吸う。午後から帰りたいな〜、とか、無感動になってもいいんだ、だって僕は確かに「大きなショック」を受けたんだから、とか。
「キンモクセイが……ですね?」
「そうだね〜」
 誰の会話かな? よく聞えなかったけど。あ、ホントだ。正面のキンモクセイ、少し花をつけている。そう言えば、僕の家の玄関にもキンモクセイ植えていたけど、どうなっているんだろう?
 部屋に戻って、H部長に、
「体調は如何ですか?」
と聞いた。H部長は先週末と今週頭、体調を壊して休んでいた。
「まぁまぁと言うか、あんまりよくねぇなぁ」
 うわ、頼み辛い。でも、今「帰りますから、午後の分お願いします」って言っても、絶対H部長は断らない。いい人だってわかってて、甘えようとしている僕って、サイテー。
「午後の担当、替わって頂けますか?」<鬼畜か!?おのれは 凸(▼▼メ
「ああ、いいけど、1時間は(部長職の)仕事したいなぁ。帰りたい?」
「……できたら帰りたい」<保健室で甘える小学生か!?(-_-メ)
「ああ、いいよ」
 うわ〜、押し寄せる自己嫌悪の嵐( ̄_ ̄lll) どよ〜ん
 午後の始業。
「ちゃむさん、どこの部屋(担当)だったかな?」
 午後の資料揃えて、僕は言った。
「あ、やっぱりいいです。私行けますから。すいません」
 午後の仕事、辛いと思っていたが、現場に行ってみれば、結構「いつものちゃむさん」が演じられるので、自分でも驚いた。一旦休憩挟んで、
「大丈夫です。仕事続けられますから。ご心配お掛けしました」
とH部長に謝り、結局終業時刻まで仕事ができた。
 そして、冒頭文に戻る。

 冷蔵庫には、夕飯の水炊きがタッパーに入れられていた。ダー、ありがとう。
 そして、月曜日に買ったまま、読めずにいた新井素子さんの新刊「ハッピー・バースデー」を読んだ。
 うわ? 何これ? これって、今の僕? 状況とかストーリーとか全然違うのに、妙に主人公の心にリンクしてしまった。バババーッとラストまで読んで、大好きな「後書き」を読み終えたら、(ノ_<。)うっうっうっ。やっと泣けた。もう、何に対して泣いているのかわからない。けど、僕は泣いていいんだ。(ノ_・、)グスグス ( p_q) シクシク
 僕に夫や子どもがいてもいいんだ。僕は信吾くんが好きなんだから。好きな人に彼女ができたら、やっぱり僕は泣いていいんだ。誰に憚ることもない、だって僕の心なんだもん。

 新井素子様。
 あなたと同じ時代に生まれ、あなたの出す新刊をリアルタイムで読むことができる私は幸せです。幾度、あなたの小説に救われたか知れません。大切なことを思い出させて下さって、本当にありがとうございました。大好きです。いつまでも応援します。20年分の感謝を込めて。


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