過酷な一日と言っても、 これを書いているのは日曜日なのだから、 詳しいことは全然覚えていない。
一限目は、二年生の頃に取り損ねた教育心理学。 教職の科目で、それほど難しい科目ではないのだが、 なんせ、試験の時に寝ていたのだからどうしようもない。 普通の講義の日に、いきなり試験をやったのでどうしようもなかった。 それにしても、友人はそれを知っていたのだが、 教えてはくれなかった。 なぜ、僕にはこうも薄情な友人が多いのだろうか…。 自分が薄情だから、という可能性が高いが。 感情など一銭にもならない、なんて言っているから こういうことになるのかも知れない。 確かにお金にはならないが、苦労が増えてしまう結果につながるようだ。 労働を金銭に換算するのであれば、確実に損をしている。 社会で生活する以上、人と人とのつながりは 一番かどうかは別として、優先的に考えるべき事柄だろう。
二限目は、交通経済学の講義だった。 公共経済学などという名称もあるらしい。 政府の規制などが厳しい分野に適用される経済学だ。 競争が少なく、価格が高い。 それから、参入企業が少ない。 などの特徴がある企業を主に扱う分野で、 基本的にはミクロ経済学に属するのだそうだ。 それなりにおもしろそうな講義かな、と思ったが、 これが友人の心をとらえた。 なにがそんなによかったのか知らないが、 今までの講義で一番いいと言っている。 この教官の研究室に行こうといろいろ画策していたが、 大学内の制度の問題で、 結局行くことはできない、ということになりそうだ。 教官はみんな、非合法な手段も含めていろいろ考えてくれていたが…。
それから、昼食を食べた。 相変わらず、ひどく回転率の悪い学食だが、 味が良くなっているのだから、僕は前よりいいと思う。 しかし、売り上げが前の学食より悪ければ元に戻ってしまう、 ということは、このままで行けば元に戻ることにつながりかねない。 いくら味が良くても、回転率が悪ければ 売り上げが伸びないと考えられるからだ。 この日食べたのは、カレーライスだった。 そして、なにも知らないお母さんは、 夕食にカレーライスを出したのであった…。 …僕は、そういうことは気にしないのだが。 昼食と夕食の間には、 場合にもよるが、少なくとも5時間、 場合によっては10時間以上、時間が空くことがある。
三時限目は、何だったか…。 そうだ、交通システム工学だ。 なんだか漠然としたタイトルだが、 実際に講義されるのは「交通計画」についてだ。 いろいろあるようだが、 端的に言えば「総額一兆円の東京湾アクアライン」、 いったいあの一兆円はどこからどうやって算出されるのか、 という話のようだ。 そのほかにも、評判の悪い需要予測の話もあるようだ。 公共事業の需要予測なんて、 いい加減で当たった試しがないと僕は思うのだが、 実際のところはどうなのだろうか…?
四限目は、商船概論だ。 このタイトル名だけで、ちょっと大学に詳しい人なら 大学名を当てられそうだ。 僕は船とは関係のない課程に所属しているのだが、 大学の性質上、卒業生が船のことをまったく知らないのは 問題だ、ということから行われる講義のようだ。 また、その授業の一環として、六月に乗船実習というのが行われる。 三泊四日で船に乗るのだ。 父にその話をすると、 「荒れるといいな」などと言っていた。 冗談ではない。 僕は、コンピュータがやりたくて大学に入ったのだ。 船なんて興味すらなかった。 それなのに嵐に巻き込まれて死ぬなんてごめんだ。 まあ、不良に刺されて一生を終えるよりずっとマシだが。
ちなみに、これ以外に、 C言語の講習というのを申し込んだ。 自分で勉強できないのだから、他人に頼るしかないだろう。 これで資格取得に結びつくといいのだが、 初級システムアドミニストレータすら、結構難しいのだ。 果たして、資格など取れるかどうか…。
一週間、それで疲れ果ててしまった。 結局、夜は9時過ぎに寝てしまい、現在に至る…。 次の日は12時に起きたので、 14時間から15時間くらい寝たことになる。 我ながらよく寝たものだ。
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