Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年06月05日(水) 認知情報処理

題名には深い意味はない。
ただ、今日の一限がそういう名前の講義だっただけだ。

認知情報処理という講義、
実際にやっているのは認知科学という学問分野である。
その中でも、特に教官の得意分野である、
視覚による認知について扱っている。
割と研究者が多そうで、実はそうでもない分野なのだそうだ。

昨日はずいぶんたくさん書いたが、
今日はそれほど書くことはない。
レポートがたくさん出ていたが、
大学にすべての資料を忘れてきてしまったために
どのレポートにも取りかかれない状況である、ということだけだ。

これから乗船実習を行うにあたり、
さらに多くのレポートが出る可能性がある。
実習期間は多くの講義が休講になるためだ。
そうなると、圧迫感は今の比にはなるまい。
好きでやっている教科ならまだいいのだが、
細かくて具体的な、一つ一つの物流施設など、
はっきり言ってまったく興味がない。
そのような物流施設についての調査は極めて苦痛である。
さらに、分野がマイナーであるために、
インターネット上で資料を探すのが極めて困難である。
図書館や研究室には資料があると思うが、
興味のない教科のためにそんなところにこもりたくはない。
光ファイバについて調べたりだとか、
興味のあることについては普段からやっているのだが…。

最近、弟と交渉して、
いろいろな靴を試している。
しかし、慣れない靴を履くと、どうしても足が痛くなる。
やはり、はき慣れた靴というのは重要である。
ついでに、弟と僕とでは好みが根本的に異なる。

塾の生徒が極めて明確にイメージを示してくれたので
それを引用すると、
僕は日本人であり、弟は外国人である。
意図するところをより明確に表現すると、
僕は古い日本人であり、弟は新しい外国人である。
つまり、衣服などは実用性と費用対効果を重視し、
それ以外の点をあまり考えない僕と、
衣服に限らず、髪の色からその他様々なファッションまで、
様々な工夫を凝らしている弟とを日本人と外国人、
という言葉で対比させたのである。

以上の要因により、
僕と弟では、身につけるものの傾向がまったく異なる。
僕は安さを是としているので、ひたすら安物に身を包むことになるが、
弟は、満足の最大化を是としているので
やや色が多く、与える印象が強い衣服を好む傾向にある。
そのため、たとえ僕と弟が衣服や靴を共有しても、
メリットは期待するほど多くはない。
それでも、ないわけではないので共有することにしたわけだが…。

僕が好む靴というのは、
基本的にはシンプルで機能性の高い靴である。
デザインは、目立ちさえしなければ何でもいい。
しかし、弟は独自性を主張できる靴を好むので、
どうしてもデザインが奇抜なものを選ぶ傾向がある。
デザインが奇抜であると、その分機能性が犠牲にされることとなる。
そのため、はき慣れない僕がはくと、
足を痛めたりする結果を招くのである。
それ以外にも、着脱の困難など問題は多い。

やはり、安くても自分に合う靴を、
自分で選ぶべきだろうか。
ただ、「目立たない靴」という最低基準を満たす靴、
これすらも、僕は一人では選べない。
流行に関する知識が極端に欠如しているために、
自分では目立たないと思っていても、実際はひどい靴である可能性が否定できないのだ。

この問題に限らず、流行の知識が欠如していると、
選択をする上で大きな困難にぶつかってしまう。
そのとき、原因は不明だが、
ユニクロの販売戦略は極めて有効であるように感じられる。
知識の欠如というコンプレックスを感じさせない、
なんらかの工夫があるのだと考えられる。
名前に反して、決してユニークな服は多くない。
しかし、それが逆にユニークな存在として
差別化に成功している要因であると思う。

服は、一般的に流行を追う。
そのため、店頭に並ぶ衣服は
最新の流行を意識した新奇なデザインになりがちである。
しかし、そのような服を望まない人も、世の中には多いのではないかと考えられる。
極端に言えば、すべての収入をピュアオーディオに投資している人にとって、
自分の服装は、それほど重視すべき対象とはなり得ないだろう。
別に、ピュアオーディオに限った話ではないが。

専門として流通を学ぶ身である僕は、
このような事例が無視できないものであると感じている。

流通とは直接関係ないことなのかも知れないが、
ワールドカップのチケット問題、なかなかあきれる状況である。
自らの利潤追求を狭い視野で追求すると、
結果的に利潤最大化に失敗するという、良い事例ではないだろうか。
この問題による機会損失と社会的信用の失墜は
莫大な損害額になるであろう。

流通分野も、最近の傾向としては、
制約理論などの、全体の最適化を図る理論が多くなってきているようだ。
スループットとボトルネックの理論と言い換えると、
インターネットに慣れた人には理解しやすいかも知れない。
スループットの最大化を図る場合、
重要なのはボトルネックだけであり、そのほかは直接影響を与えていない場合がある。
このような場合が制約理論の適用対象である。

ついでに講義内容について述べると、
情報通信システム、という講義も受けた。
今回は通信路符号化についての講義であり、
その中でも特に、誤り検出符号について扱った。
パリティビットから始まり、分散シフトレジスタなどを扱った。
講義が実に下手な教官で、よく分からなかったのだが。

前にも書いた気がするが、
この教官は、名字が僕と同じである。
そのため、この名字にはろくな奴がいないとよく言われる。
たった二人だけを見てすべてを判断する、
極めて安易なボトムアップ式の判断だが、
さりげなく、その講義の下手な教官と僕が一緒にされているのが
とても印象的である。

実は、睡眠時間が五時間しかない。
それほど多いわけではないのである。
今日も三時間だったし。//


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