きよこの日記

2005年01月24日(月) ごくせんもどき

「先生、『ごくせん』見てる?先生ヤンクミにすごい似てる。」
「ああ、そんな感じ。」
「「てめーら、なめんじゃねえ」とか」

ええ?私、てめーらなんて言わないよ!
いつも「あなたがた、よろしゅうございますか?お聞き遊ばせ」
って、言ってるじゃーん!

まあ、ごくたまに「うるせーなー!!」ぐらいは飛び出すけど・・・。

学校もののテレビドラマは私は極力避けるようにしています。
だって、そこには誰もが好感を持つ教師像が投影されまくっていて、現実の学校の只中にいる私には、「こんな教師を期待されてはかなわん!」と、苦しいかぎりなのです。

なので、そのドラマの先生に似ているっていうことは、褒められているって受け取っていいんだろうなあ。
不思議な気分です。
と、いうのも、ほかのあるクラスなんかでは、本当に散々に言われていたりするから。
「ババア!」「ウゼエ!」「キモイ!」

授業のようすも全然違う。
同じ私がもっている授業で、どうしてこうも違うのか、今年度最大の謎です。
もちろん生徒が違うということもあるんだろうけど、そんなことを理由にしていては、仕事にならないし。
結局、私がどんな生徒を相手にしても、うまく授業を成立させることができる力をもっていないっていうことだよね。

最近思うんだ。
力がある先生って、生徒を安心して生徒でいさせることができる力を持っている、って。
同じ言葉であっても、素直に聞き入れさせる力をもっている。
それは押し付けでも、無理強いでもなく、抵抗しようという気を起こさせない力。

反抗する気にならないということは、生徒にとって、すごく幸せなことだと思う。
それは、反抗したり、逆らったり、汚い言葉を言うことは、生徒自身だって楽しくないし、そんな自分を心のどこかで嫌悪しているから。
暴言を吐いたりするのは、そういう行動を嫌悪しながらも、自分をコントロールできない状態。
だから、力のある先生にそういう状態にならないようにコントロールしてもらうのは、すごく幸せなことだと思う。

私は、逆だな。
その、うまくいっていないあるクラスでは、かえって火に油を注いでしまう存在。どんどん反抗してやる!という気持ちにさせるようです。



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