カンラン
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2002年03月31日(日) |
日曜のノ喧騒ト穏ヤカナ夜ノ波ノ共通スルトコロ。 |
背の高いビルの中のキャフェでひとやすみ。
向かいに水色のビルが見える。 「展望浴場」。
前にも気になっていたけど, こんな街中の あんなに高いビル。
今でもちゃんと営業してるのかな,って思いながら, コーヒーとチーズケーキと指をはさんだままの本と あれこれ注意をくばりながら じぃぃぃぃぃっと見ていたら はだかとおぼしき人の 首から上だけがふたつ,みっつ, ちらっと見えたので そっからは安心して机の上だけのことに集中した。
一章読んで,落ち着いて もう一度あの水色のビルが気になった。
正確にいうと, あの水色のビルではなくて どことなくそれに似た風景が 頭に浮かびそうになったり, もうちょいってところで頭の皺の中に埋もれちゃったり。
なんだっけ。
ビルの角っこに見えるお風呂場の窓。
チーズケーキがほとんどお腹に消えたころ ようやく浮かんできた 陸の明かりがゆらゆら水面に浮かぶ真っ黒な海と対岸を見渡せる, 家のよりすこぉし大きめなお風呂。
一昨年,いやそれより前かな。
大阪の友達が突然,広島に来たい,って 学生の頃とまったく変わらない調子で 新幹線飛び乗ってきて, ふたりで山陽を旅した時に 泊まった向島の民宿。
おばあちゃんが経営してて, だんなさんはいつも応接間で横になってテレビ見てたっけ。
対岸の尾道のひかりがきれいだった。
そこのお風呂がちょうど 海に面した角っこで。 大きめの窓が嬉しいんだけど, 最初の夜は何とも落ち着かなくて・・・。
でも二日目には とても気持ちよく入れた。
尾道からは小さなひかりのひとつにしか見えないだろうし。
その時一緒だった友達も 昨年結婚して,今ではどうやらおとなしくしてるみたい。
またいつか突然現れることもあるのかな。
その時はまた一緒に旅したい。 のんびりとね。
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