カンラン
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2002年04月12日(金) ひろいもの

落ち葉。
この時期,きれいなのが落ちてます。


家から電停に抜ける小道,
職場の屋外通路を通るたび,
ぱっと目に飛び込んできた一枚を拾う。

毎日じゃないけど,日に一枚。
飛び込んできた日だけです。


不勉強な私はその植物の名前を知らないけれど,
枝から離した手は
ぷくっといかにも生き物らしいやさしいふくらみをみせたままで,
赤く燃えた葉っぱの表面にはところどころ
燃えきれない緑色が点々と残っている。



生きているものの不完全さにひかれます。



真っ白いからだこそが美しいとされる
翔ちゃんの背中の真っ黒くて大きなぶち。

花になりきれなかったチューリップの花びら。

ふちのぎざぎざがとれたハイビスカスの葉っぱ。



「きれい」の判断基準は完全を目指す人間がつくったものであって
それこそまさにいい加減なものじゃないかと思う。


私は好きなものは好きだと言っていこう。

好きなものを好きだと感じる気持ちをなくさないどこう。



ところで,
燃えきらない緑は周りにあわせて燃えたいと願ったんだろうか。



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