きまぐれ日記
せいあ



 オレンジデイズ

本当は昨日の分の日記なのだけれど、昨日は他のことを書き込んだので、月曜日分のページに今日(日曜日)に感想カキコ。
結果。
「オレンジデイズ」は面白かったです。全体的に。ただ、やっぱり、サエを障害者として書く必要があったのかは疑問。全体を通してサエや櫂や、彼らを取り巻く仲間達の成長物語のようなものだったから、サエが聴覚障害者でなくても良かったと思いました。彼女たちの成長の布石になる「挫折」や「不安」も障害を理由にしなくても書けたと思うしね。

でもやっぱり北川女史の台詞回しは好きだな〜。ちょっと軽いノリで進むリズム感のある会話。時折姿を見せる、センスの良い決めぜりふ。モノローグ。
ストーリーが好きだったから、は勿論だけれども、ここまでハマったのは、やっぱりセリフに魅力があったから、だからストーリーも真剣に見れたんだと思います。

さて、今回のオレンジデイズ。↑のは全体を通しての感想ね。
詰め込みすぎ。翔平が帰ってきて茜ちゃんと和解するシーンだって、もう少しきちんと描いて欲しかったし。結局、翔平は少し大人になって帰ってきたようだけど、何がどうして彼を大人にしたのか、どんな経験を積んだのか、今どのレベルにいるのか、きちんと語って欲しかった。

突然の結婚話。手術のシーンから書けとは言わないけれど、せめて「二人で結婚しないか」ぐらいの辺から見せるぐらいのサービスはあっていいと思う。あれじゃあ「手術の時ハルキさんがそばにいてくれたから&お母さんがそれを望むから」結婚するんだ、というサエの自分を誤魔化して納得させている部分が出てない。
手術成功後、初めて声を出したのが、櫂の名前だった、という使い方は上手かったけど、もう少し説明欲しかったな。

そうやって考えると、今回のオレンジデイズは2話にわけても充分時間は埋まるくらいの内容を、ひたすら削りまくって1話にまとめた感じが強い。

大体、サエが独り暮らしするのをサエ母なぜ許す。
間違いなく反対したと思うのですよ。そりゃ、ハルキさんが「君が声を出したとき、櫂くんの名前を呼んだ声は、今も愛しい人を呼ぶ声だった」というのを影で聞かせてるわけだから、サエ母もある程度考えるところはあったでしょうけど、そこを全部視聴者の想像で補えというのか。それはいくらなんでも不親切すぎだろう。

全体を通して一番のポイントはサエと櫂の自立と成長だったわけなのだから、サエ母とサエのやり取りをもう少しきちんと見せて欲しかった。
あんなにサエのことを探して大学を走り回らせるシーンを延々やるぐらいだったら、サエ母とサエの対決シーンを入れた方が良かったと思う。

しかし、最終的に同棲まで行くと思わなかった(笑)
あれ櫂くんちだよね!?

声を出せるようになったサエ。笑われて、プライドを酷く傷つけられて以来、ずっと喋ろうとしなかったサエが櫂に言う「行ってらっしゃい」。
それは彼女が強くなったこと、そして二人で頑張っていこうという意味合いに取れて、それに感動する櫂のシーンもとても良かった。

だから全体的にオレンジデイズ自体はおもしろかった。
その分、今回のオレンジデイズは構成的にちょっと残念。消化不良でした。

あーあ。来週からはなんか興味のないドラマが始まる模様。
ちょっと寂しいです。



2004年06月21日(月)
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