lucky seventh
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夢を見ていたかった
「おとなになんてなりたくないよ」
一つ下の妹はいつも言っていた。
「だって、おとなになると忘れちゃうんでしょ?」
悲しそうに夜空を眺め
「そんなのやだよ」
いつも、そう言っていた。
大人になることは忘れることだと誰かがいった。
大人になることは今の自信の揺るがすものだと誰かがいった。
「こわいよ」
生きることが?
「こわいよ」
死ぬことが?
「こわいよ、こわいよ」
それでも、世界は変わり続ける。
そういって微笑ったのは私だったのだろうか?
それとも.........?
変わらぬ夢を見ていたかった
ナナナ
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