キャラメルボックスの公演時にもらったチラシで、なんとなーく気になり行ってみました。さすが!な舞台でした。
弁護士キップスは、今まで家族や友人にも告白できなかった体験を劇場で語ることによって、その呪縛から解放されようと考えた。その手助けに、若い俳優を雇う。弁護士キップスと若い俳優、2人で再現されるキップスの体験。派手な舞台装置などなく、音響も効果音のみ。演じる方もさることながら、観客の集中もストーリが進むにつれ濃くなり、そして明らかにされていく過去。日本の怪談とは違った背筋が寒くなる怖さ。しばらく屋内の闇はご遠慮したいです…。
■読んだもの
『真皓き残響 夜叉誕生〈上〉―炎の蜃気楼 邂逅編
『真皓き残響 夜叉誕生〈下〉―炎の蜃気楼 邂逅編
『真皓き残響 妖刀乱舞〈上〉―炎の蜃気楼 邂逅編2
『真皓き残響 妖刀乱舞〈下〉―炎の蜃気楼 邂逅編2
(桑原水菜/集英社コバルト文庫)
ふと過去編をまとめて読みたくなって一気読み。考えたら、雑誌連載の触りしか読んでなかったきがする・・・。勝長…景虎←→直江←晴家、現代編ではずいぶんと信頼関係が変化したんだなとしみじみ。というか、そのあたり書き分け、怨霊→換生したことへのそれぞれの葛藤がしっかりと描かれているところなど、あらためて蜃気楼の奥深さを感じる。