流れる水の中に...雨音

 

 

小さな記憶。 - 2004年05月30日(日)




懐かしい時代のことを ふと思い出す瞬間がある。
それは 建物の窓ガラスに反射する光を目に受けたとき
湿気を多分に含んだ生ぬるい風を受けたとき
素足に履いたサンダルの足首の留め金をかがんで留めたときや
マンションの玄関の扉から足を踏み出した瞬間に
突然耳に入ってくる夏の喧騒や
そんな 他愛も無い小さなことが引き金となって。

ジクソーパズルのピースのように
全く別々の過去の小さな要因は
積み重ねられ合わさって 今の私の記憶となって
私の運動を起こさせて
感傷的になったり 懐かしくなったり
納得したり 恥ずかしくなったり。

登場人物は沢山いて みんな 今ではどうしているか
分からない人も多いけど
鏡に向かって 髪をあげた瞬間に思い出した
あのとても綺麗だった知り合いのお姉さんも
記憶の中で髪を風に靡かせて 白いシャツをきて
高いヒールで颯爽と歩き続けているし。

とてもそういう どうでもいい小さな記憶たちが
何故だかとても私には大切で
まるで宝物でも懐かしむみたいに
キラキラ光っていたりする
不思議だな。

友達と須磨でおりた駅から見えた銀色の海の残像を
この季節になると何故だか頻繁に思い出す。

なんでもないことなのだけれども
とても大切な記憶だったりするんだ。




...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail