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淋しい風。 - 2005年05月30日(月) お出かけの帰り道。 夜風はまるで 楽しみにしていた花火大会の帰り道に 吹かれる風のように どことなく淋しく また 涼しくて静かだった。 私は きっと この「風」が好きなんだと 思う。 私は たぶん あと 何年か経った やはり夏の始まりの夕暮れに お腹の中の彼女と手を繋ぎ 歌を歌いながら こんな風に吹かれているんだろうなと そんなふうに思った。 私は彼女のよいママになれるのかな。 優しくて 嫌な顔ひとつせずに あたたかく 彼女を包んであげられるのかな。 笑いかけて いっぱいだきしめて 頬を寄せて 優しく髪を撫でて。 それでも やっぱり私は 淋しい風を好むのだろう。 彼女の 小さな手を握って私は 何を感じるのだろう。 彼女の 小さな手の温かさに私は 何を心に決めるのだろう。 私は一体 何になれるんだろう。 それでも やっぱり私は 淋しい風を待ちわびるかも知れない。 ...
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