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■ 別れて もう一年四ヶ月
12才くらいからやり直す人生。
そんなものは 在る訳はないのに
無性に憧れる日があります。
取り立てて不幸な訳ではないけれど
頑張る人生を
自分は一つも踏んでこなかったと、
そんな悔恨の念が あらぬ夢想を己に思いおこさせるのです。
しかし、後ろ向きの思考をエンドレスでしていても仕方のないこと。
前向きな人生設計こそ 生きている醍醐味というものだと思いなおし、
手持ちの物件を 事務所から住宅に転用するという
新たな人生設計を ここ一〜二年 図っています。
今日は現場に行きました。
作りつけクローゼットの中の 仕切りの仕様を決定するためです。
ちょっぴり迷って
彼だった設計士に 相談してみようと思いました。
休日だったけれど
多分彼は働いている
そんな気がしました。
「ねぇ、今ね現場なの。クローゼットの仕切り寸法指定するんだけど・・・・。」
彼には 少し前に今回の事務所転用の件を伝えてあったのです。
「そうだなぁ、棚板は可動式にして160センチにポール。その上を45センチ、かな。」
彼と別れて もう一年四ヶ月。
その間に彼は
何度となく リフォームのアドバイスをくれました。
一度などは
図面を書いてくれました。
それも 無償で。
もう以前のようには、
私を一番大切な女性だと
決して言わないだろう彼なのに、
ついつい 設計士の彼に 頼ってしまいます。
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