マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記)衝撃の曲


昨夜、9時過ぎまで誰も客が来ず、余りに淋しく、退屈なので、私は持参した原稿用紙に、公募ガイドで募集していた現代詩を書き始めていた。
心の悲鳴、、、見たいな詩を・・・・・。

たった4ヶ月だったけど この店とも あと一日でお別れ・・・・・・
・・・等と書き始め、絶望、苦しみ、淋しさなどを、つらつらと書きあぐねていた。
自然に涙が出て来て、飲みたくなって・・・・・。
独りでバーボンの水割りを飲みながら、しみじみと、この4ヶ月間の事を想っていた・・・・・・。

この店で、どれだけ泣いた事だろう・・・・・・。
この4ヶ月、どれほど辛かった事だろう・・・・・・。
でも、愉しい一幕もたくさん有った・・・・・・。

そんな、センチメンタリズムに浸っていた時である。

何時もはjazzの有線ばかり聴いていたのだが、昨夜は偶々、最近の流行曲も知りたくて、ポップス系のチャンネルに合わせていた。

そして・・・・・・、静かに流れて来た一曲の歌に、私はこの上ない衝撃を覚えた。

大げさに言えば、神様に抱きしめてもらえた・・・・・・と言う感覚に似てるのかもしれない・・・・・・。
終わる事の無い、大きな絶望の中で、ようやく慈愛に満ちた優しい優しい手で、強く抱きしめられ、揺さぶられながら頭を撫でてもらった時のような、、、、、、母親の胎盤の中に戻って行ったような、、、、、、
上手く表現出来ないけれど、私がずっと探し続けていた物に、ようやく巡り合えた・・・・・・というような・・・・・・、それは、それは、魂を揺さぶられるような曲だった。

私の涙は直ぐに嗚咽に変わり、その曲を聴きながら、私は一人、無防備な赤ん坊のように、しゃくりあげて泣きじゃくった・・・・・・。

もしかしたら、あれは・・・、私の産声なのかもしれない・・・・・・。
私はこれで、生れ変れるのかもしれない・・・・・・。
そんな気さえした。

曲が終わっても、泣き止めず、暫くは呆然としたままだった。
ふと我に帰り、慌てて有線に電話を入れ、アーティスト名と、曲名を聞いた。

『酒井俊』と言う、女性jazzボーカリストの歌で、『満月の夕』(まんげつのゆうべ)という曲である。

今日、早速、ナケナシノお金を叩いてでも、CDを買いに行こうと思う。

http://www.sol.dti.ne.jp/~s-shun/itop.html

↑酒井俊のHPです。【満月の夕】のサンプルも聴けます。









2003年01月31日(金)


 (日記)エンピツ仲間の(K)さんが、松本にやって来た。【そのⅢ 】


翌日、11時に(K)さんを迎えに行って、松本市内をミニドライブ。
今度私が開店する予定の、店の場所に案内してから、松本城へ~

松本城は雪深く、歩道にも、まだ雪がたくさん残っていて、私も雪道は苦手なのだが、増してや(K)さんは、東京人なので、雪道には全然慣れてないらしい。
幾度となく、ズルッ(ノ_ _)ノっと、突如私の視界から消えていた。(プププッ!)

松本城を一周して時間を稼ぎ、目的の蕎麦屋へと向かう。
その蕎麦屋は、11時半に開店するのだが、12時近くになると、もう、客で一杯になって座れない事も度々なのだ。
そこの蕎麦は、蕎麦の芯の部分だけを使っているので、透き通ったシラタキの様な蕎麦なのである。(その蕎麦屋の詳細に付いては、5月16日の私の日記、『松本食べ歩記~』参照)
そのウンチクを蕎麦屋に向かいながら(K)さんに話して聞かせる。

蕎麦屋に着くと、案の定、七割方客で埋まっていた。
暖かい天ぷら蕎麦と、冷たいざる蕎麦の、その両方の味が味わえる、『ざる天セット』を注文し、待っていると、『さぁさ、狭い所ですがどうぞこちらへ』という声がし、トナリの席に、如何にも会社の接待をしているらしき客達がやって来た。
「てめぇ~の家じゃないんだから、狭い所はないんじゃないか? 狭い所は・・・・・・、店の人に失礼だよねぇ?」
等と(K)さんとヒソヒソ話をしていると、今度は、さっき私が(K)さんに並べたウンチクを、又、順番までもがその通りに、偉そな顔で説明してるので、思わず(K)さんと私は、吹き出してしまった。

サテ・・・待ちわびた蕎麦が来て、しばし無言で蕎麦を啜る。
(K)さんに感想を聞くと、「もの凄く美味しいです。あぁ~、松本に来て良かったぁ~」と言ってくれた。
その言葉が、私は、何よりも嬉しかった。
(K)さんは、蕎麦汁も一滴残らず飲み干し、ご満悦。

蕎麦屋を出た私達は、古くから有名で、クラシカルな喫茶店でコーヒーを飲みながら、たっぷりと色々な話をした。
クラッシックが流れ、コーヒーが美味しくて、古き良き時代の純喫茶、そのものである。
(もう、松本にも、こんな店は、此処しかないのが残念だが・・・)


その後、駅前まで行って、その日の夕方で止まっちゃう筈だった(^^;)携帯電話の料金を支払っていると、横浜の友達から、もう直ぐ松本駅に着くというメールが・・・・・・。
『いやぁ~、(K)さん!ワリィ~(^^;) もう直ぐ友達が着くみたいなので・・・』

と言う事で、(K)さんに何か松本土産でも・・・、と思ったら、何と、本がいいという。(さすがぁ~文学青年・・・・・・♪)

二人で本屋に入り、お互いに薦める本を買い、いよいよお別れの時が来た。

『急にほったらかす様で、ゴメンネ~。 又絶対に、松本に来てよね~』
「ええ、又来ます。楽しかったです、本当にありがとう御座いました~」

そして、二人は、硬い硬~い、握手を交わして、別れたのです。

(K)さん、愉しかったね~。
いろいろ教えてくれて有り難う~。
私が思った通り、(K)さんが、優しくて、感性豊かな青年で、マキュキュは物凄く嬉しかったよ~。

又、絶対に、おいでね~。

今度は、ホテルを締め出されないように、現金も少しは持ち歩くんだよ~。
_(*_ _)ノ彡☆ギャハハハ!!バンバン!!

             (おしまい)
















2003年01月30日(木)


 (日記)エンピツ仲間の(K)さんが、松本にやって来た。【そのⅡ】


クリームシチュウーを一口食べた(K)さんは、『今まで食べた、どんなクリームシチューより、美味しいですよ』と、誉めてくれた。``r(^^;)ポリポリ
(K)さんは、お世辞も、中々上手なようだ。(爆)

その後、暫くはカラオケ大会。
(K)さんの【島歌】を皮切りに、皆で歌の大競演。(^^;)
(K)さんも、最初の一曲は、少々緊張気味だったけど、声量、音程、共に抜群の出来栄え。

(ヲヲッ・・!? (K)さん、中々やるじゃんかぁ~! こりゃ、負けてられんわいな・・・!)

私も、B・E kingの、スタンドバイミーを始め、3曲ほど披露した。
驚いたのは、何の気なしに歌ったスタンドバイミーは、実は、(K)さんの、一番大好きな歌だったらしい・・・・・・。(どうやら、マタマタ第6感、シックスセンスが働いたようだ)

その後、ポツリポツリと、常連が帰り、(K)さんと二人きりになったので、色々な話をした。
物を書く難しさの話。PCの話。カスタマイズの話。諸々の話・・・・・・。
あれこれ話してる内、夜も更けて行った。

「所で(K)さん、チエックインは何時までなの?」

『(∇ ̄;;; ゲゲゲのゲ! 11時半です・・・・・・、今何時ですかね?』

「もう、11時45分だよ!!!!!」

『(∇ ̄;;; ゲゲゲのゲ!』

「早くホテルに電話しなさい!」

『ハ、ハイ・・・・・・』

・・・って~な訳で、慌ててホテルに電話する(K)さん。

「ンで・・・、何だって?」

『12時までには来て下さいって・・・( ̄Д ̄;;』

「(゚ロ゚)ギョェ い、いま、3分前だよ!?」

急げや、急げ! で、慌てふためきホテルに取って返す(K)さん。

(ホテルが目の前で、良かったぁ~~~。(^^;))

後に、(K)さんの日記を見てみたら、その後ホテルでとんでもない事になっていたらしく、チェックインには遅刻するわ、自動販売機チケットシステムの為、お金は足りなくなるわ、仕方なく、ホテルの従業員が1000円貸してくれたらしく、恩義セがましくウダウダ言われるわで、ホウホウの体だったらしい。(爆爆×3)
可哀想な(K)さん・・・・・・。(^^;)

翌日、朝の11時にお迎えに上がる事にして、しばしのお別れを・・・・・・。

サテ、明日は、飛び切り美味しい蕎麦屋に(K)さんを案内するぞ~~っ!!

             (次回に続く)







2003年01月28日(火)


 (日記)エンピツ仲間の(K)さんが、松本にやって来た。【そのⅠ】


(K)さんとの出会い(ネット上だけだが・・・)は、私がエンピツの『文芸』ジャンルの中から、偶々(K)さんの作品を見付け出し、彼の物語を読み、私が彼にファンレター(笑)を出したところから始まった。
彼は私の息子と5歳しか変わらない若者だ。しかし、彼の書く物は、何処か心に染みる物が多い。
親子ほども年が違う私のファンレターにもカカワラズ、(爆)彼は早速返事を下さり、以後、作品に付いて、、、又は、日常の苦悩に付いて、、、お互いに励まし合って来たエンピツ仲間である。
何時もBBSに温かい言葉をくれ、私が落ち込んだ時には、僕を象のウンチにしてください、(爆)とまで言ってくれた。

↑について、意味不明の方は、http://www.geocities.jp/atsushi_m0526/
彼の日記、2002年12月12日(木) 【明け方の月 】をご覧下さいませ。

そんな彼が私の日記上で、私の店が今月一杯で終わる事を知ると、是非松本にお邪魔したい。と、言ってくれたのだ。
わざわざ東京から、この極寒の松本に遊びに来てくれると言う。
私は嬉しくて、嬉しくて、せめて得意な手料理でも、、、と思い、彼のリクエストに答え、クリームシチュウー等を作って、彼が来るのを待っていた。

その時点で客は誰もいなく、彼に『やっぱ、暇な店なんだナァ~』なんて思われたら恥ずかしい、等とも考えていた。(^^;)

彼の到着時間になり、ソワソワo(^o^)oドキドキしながら待っていると、とうとう彼はやって来た。

ソオ~ッとドアが開き、彼は、少し怯えたように、おずおずしながら入って来た。(爆)

(大丈夫だぁ~。安達ケ原の鬼ババァじゃぁあるまいし、取って食やぁ~しないってばサァ~)
(≧▽≦)うひゃひゃひゃひゃ!!!
私だって、内心、o(^o^)oドキドキなんだからぁ~。

私は彼をリラックスさせようと、必死でジョ~ク混じりの会話&笑顔で、彼を出迎えた。
私はもっと、神経質そうな人を想像していたので、(失礼!)思わず「全然印象が違ってたぁ~」と言ってしまった。
彼は、真面目で、デリカシーに長けていて、本当に人が良さそうな人である。
彼の描くものと、彼の性格が、実に一致しているなぁ・・・・・・。と、私は微笑ましかった。

彼の飲み物を出すか出さぬかの内、一気に数人の常連客が来てくれ、しばし(K)さんがホッタラカシになった。(^^;)
しかし、、その客の中には、本格的に童話を書いている人もいて、(K)さんと何やら会話が弾んでいるようで、私は一先ず、C=(^◇^ ; ホッ!とした。

カウンター席も、ホボ埋まり、これで少しは、私の面目も立った。(^^;)

さぁ・・・、これから彼との僅かな時間を、どう有意義に過ごそうか・・・・・・。

私は、彼に、お約束のクリームシチュウーを差し出しながら、心の中でワクワクしながら、今後のプランを練っていた・・・・・。

                   (次回に続く)












 


2003年01月27日(月)


 【愛猫エッセイ】ミュウーの初恋!? (Ⅱ)


朝、目覚め、顔を洗い、コーヒーメーカーをセットし、ホッ!と一息。
熱々のコーヒーと供にパソコンテーブルに座った途端。
(゚ロ゚)ギョェ~~~~ッ!!

愛猫のミュウーが、破きまくった障子紙の向こう側が、真っ白白!
「なにゅにゅ?????」
思わず窓に駆け寄り、障子を全開してみると、何と、一面の銀世界。
愛車のシビックも、半分埋まってる。(∇ ̄;;; ゲゲゲのゲ! 

TVのニュースでは、松本の積雪が38センチだとか、48センチなんて言ってるけど、、、ンナァ~ワケナイ・・・・・・。
私の家が田舎のせいか、優に60センチは積もっている。


ミュウーは私が起きた事を良い事に、待ってましたとばかり、早速私の足元にスリスリしながら、「親愛なるお母様ぁ~、お外に出してぇ~ン♪」の、おねだり攻撃。

『・・・って言われてもねぇ・・・・・・、カワユゥ~イ、カワユゥ~イ、ミュウーちゃん、(*^_^*)コノ雪じゃ、ムリムリィ~でしょう?』

以降~、ミュウーと私の会話

「ねっ? お母様。ほんのチョットだけでいいからぁ~ん♪ アッハーァン"<(-.ё)ゝ」

『でも・・・、もしも大切なミュウーちゃんが風邪でも引いちゃったら、お母さん生きて行けないもん・・・・・・(・・,)グスン』

「少しでいいんだってばぁさ、少しで・・・・・・」

『ダメダ! ッちゅう~てんねん!』

「頼むから出してくれよぉ~!」

『×( ̄^  ̄ )ダメー ×( ̄-  ̄ )ダメーーーーー!!ヘヘン!!』

「3分でいいって言ってるでしょう!」

『ダメったらダメ!! ミュウーちゃん、見てご覧なさいよ・・・・・・。半端な雪じゃないズラべ・・・・・・!!!』

「いいんだってばよ、例え濡れそぼっちゃっても、しぼんじゃっても、タロウちゃんに一目会わしてよ!」

『濡れそぼるとか、しぼむとかの問題じゃなくて(^^;)・・・・・・、埋まっちゃうんだよ! 埋まるの! それでもいいのっ!!』

「埋まろうが、凍死しようが、アタシの勝手でしょっ!! つべこべ言ってないで、サッサと出しなさいよっ!!」

『もうどうなったって知らないからネッ!! コノ どアホ娘!!!』

「良いから早く出せっ! って~のよ! コノ いんごっこきババァ!!」←(訳:わからず屋という意味)

『勝手にさらせ!! ドァホンダラッ!!!!!!』

余りの言葉に腹を立てた私は、窓を開けると、一番積もっていそうな深雪の場所にミュウーをそっと投げてやった。
(≧▽≦)うひゃひゃひゃひゃ!!! ざまぁ~ミソラシドォ~♪

ミュウーは、雪にすっぽり埋まり、身体をブルブルッと、震わせたものの、エンヤコラドッコイショと、雪を掻き分け掻き分け、一途、タロウちゃんの元へ・・・。

私は面白そうなので、そっと、ミュウーの後を追跡して見た。

相も変わらず、タロウちゃんは、大家さん家の窓辺で、専用座布団に座り、優雅にお昼ね姿。

ところが突如、目前にモグラの如く、雪のトンネルの中から、雪で真っ白白になったミュウーが【ヌヌヌッ!】と顔を出したもんだから、タロウちゃん、もう、オドロキ・モモノキ・サンショウウオ←【意味わかんない・・・・・・(^^;)】


タロウちゃん、いきなり悲鳴を揚げてぶっ飛んだかと思うと、『フワッ~~~~~~~~ッ!!!!』 と、尻尾を膨らまし、窓越しに猫パンチをくれながら、ミュウーを一喝!!

『あぁ~・・・・・・、きぃ~らわれた♪ きらわれた♪ プププッ!』

コレには、ミュウーも、相当にショックだったようで、尻尾を丸めて、慌てて自分の家に退散した訳でして・・・・・・(^^;)
只今、ムッツリ顔で、フテネしてます。(爆)

『ホレ・・・・・・、だから、言わんこっちゃぁ~ない・・・・・・!』

あぁ~、折角この所、タロウちゃんと仲良しになれたのにぃ・・・・・・。
残念だったね、ミュウー。σ(;_q)ヾ(;´д`)元気おだし・・・

サテサテ・・、ミュウーの初恋は、この先どうなる事やら・・・・・・(^^;)











2003年01月23日(木)


 (日記)セックスシンス・・・あ、いや・・・(^^;) シックスセンスを観て・・・。


先程、念願の『シックスセンス』を観た。
掻い摘んで言えば、死んだ人達が見えてしまうと言う、チョット変わった少年と、その心療治療を担当した医師との話なのだが、やはり、噂通り、中々面白かった。
特に最後の、大どんでん返しが面白かった。

その医師自体が、自分が死んだ事にすら気付かず、少年を治療していたのだ。
しかし、少年の言動を通し、最後に自分が幽霊だった事を悟ると言う結末に、私は思わずうなってしまった。
「まんまと映像効果に騙されてたわ・・・。う~ん!さすが、アメリカ映画・・・・・・」
途中、ドキッ!とするような恐い場面も有ったし、涙するような感動シーンも有ったし、私は、とても興味深く見る事が出来た。

私の知人にも、幽霊が見えてしまう人が数人居る。(爆)
本当に、その辺の人間たちと同じ様に見えるらしい。
「今すれ違ったのは、首吊りした人みたい・・・・・・。だって、首が異様に長かったもん」等と、平然と言ってのける。

その人に言わせると、やはり最初は恐かったそうだ。でも、その内に、全然恐くなくなると言うから不思議だ。【本当かなぁ・・・】
彼女に言わせれば、むしろ、生きている人間の方がよっぽど恐いと言う。
フムフム・・・。それも解らないではない・・・。

彼女は、幽霊達と、対話したりも出来るらしい。
アナタのお母さんが傍に来て、アナタの事を案じていたわよ、何て、親切に教えてくれたりする。

そう思えば私も、幽霊らしき気配は何度か感じた事が有るけれど、まだ実物は見た事が無いし、あまり見たいとも思わない。σ(^_^;)アセアセ...
私は極端に臆病なので、気絶するかもしれない。
死んだフリをするかもしれない・・・・・・。
此処まで書いて気が付いたけど・・・、熊じゃないので、幽霊に死んだフリをするのもどうかと思った・・・・・・。(^^;)

でも、見れば見たで、案外平気なのかも・・・・・・。
知り合いや、母には、例え幽霊でも遭ってみたい気もする。
そして、どうしても聞いてみたい事が有る。
「死ぬって、どんな気分なの? そして、どんな風になるの?」と、是非、是非、聞いて見たい。










2003年01月19日(日)


 (日記)知らない間に、カウンターが6000を超えた!?


去年の4月に、この日記を掲載するようになってから、早10ヶ月。
もっと以前から掲載していたような気もするし、あっという間の10ヶ月だったような気もするし・・・・・・。

3日坊主もいい所だった私が、こんなにも長く続いていると言う事は、きっと、潜在的に、私は物を書く事が好なんだと思う。
文章の上手下手は別にしても、何かを訴えたいとか、何かを表現したいとか、きっと、そんな願望を子供の頃から抱いていたのかもしれない。
それに付け加え、原稿用紙に手書きで書いてた私が、PCのワードを知り、タイピングで物を書けるようになれたお陰でもある。(未だに遅いけど・・・・・・(^^;))
アノ頃、何百枚の原稿用紙を無駄にしていた事か・・・・・・(^^;)

少し前、ある『エンピツ』仲間からメールをいただき、「そう言えば、マキュキュさんはもうすぐ、カウンターが5000ですよね~。羨ましい~」と言われ、その時初めて、日記にもカウンターが付いている事を知ったくらいである。(^^;)

HPのトップには、自分でカウンターを付けたので、意識して見ていたのだが、日記にもカウンターが別に付いていたんだなぁ~って、改めて知ったのだ。←(ねっ? アホでしょう?)

そう(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン頷くな!って・・・・・・、ったくぅ・・・。

それから暫くは忘れていて、今、ふと見れば6000を超えていたではないか。
(丁度6000人目に来た人は、何処の何方なんだろう・・・・・?)

ざっと計算すると、一日約、20人もの人が、私の、こげな粗末な日記に訪れてくれていると言う事になるのか・・・・・・?
何と、恐縮な事だろう・・・・・・。

そんな人達の為にも、もっとマシな物を書かねば・・・・・・。
もっと、面白い物を書かねば・・・・・・。
身が引き締まる思いです。(本当に引き締まってくれたら、尚良いのに・・・・・・)

ともかく、『マキュキュのからくり箱』に訪れてくれている、見知らぬ人達様。
本当に、本当に、有り難う御座います。
この場を借りて、心より御礼申し上げます。

これからも、宜しくお願いします。
HPのトップに、BBSも付いてます。
もっとどしどし、ご意見ご感想などを、書き込みしてください。
メールもお待ちしています。

後・・・・・・(^^;) ツイデと言ってはなんですが・・・、この枠の右下に有る、投票箱のクリックも、重ね重ね、お願い申し上げます。ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆

ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ





2003年01月16日(木)


 (日記)言語障害


昨夜、お米が切れてしまったので、家の近所のラーメン屋で、主人とラーメンを啜っていたら、その店のTVで、映画、『シックスセンス』TV初公開!のCMをやっていた。
私は『アッ! アレヨアレ!必ず撮っといてほしいのよ~! アノ『セックスシンス』って~やつ!!」
と、思いっきり大声で叫んでしまったのだ。

数人の驚愕の視線を一斉に集め、主人は啜りかけたラーメンを思い切り吹き出した。
しかも、主人ったら、知らん顔してくれればまだ良い物を、「なにゅにゅ!?セックスしんす?だって?? オレ、したくない!」等と、笑えぬジョークをぶちマキながら益々私をドツボのどん底にやり込めるのだ。

数人の客の馬鹿笑いが店内を渦巻く。
私は、恥ずかしさの余り、慌てて言い訳をした。
「なにゅよ~、もう!!! チョット言い間違えただけじゃん! シックスシンスだよ、シックスシンス」
と、マタマタ訳の解らない事を言ってしまった。

TVでやってるNG大賞を良く見るが、一度ドツボにはまると、中々抜け出せない事態が良く理解できた。

そして、ふと、数年前に店のお客の結婚式に呼ばれ、乾杯の音頭を頼まれた時、思わず、上がりまくってしまい、
「お二人の御欠陥を祝して( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパーイ!」と言ってしまった時の事を思い出してしまった・・・・・・(^^;)





2003年01月15日(水)


 【愛猫エッセイ】ミュウーの初恋!?


最近どうも、ミュウーに恋人、イヤイヤ・・・・・・、(恋猫)が出来たみたいだ。
お相手は、お隣の大家さん家にやって来たばかりの【タロウ】ちゃん。
ブチ柄の凛々しいオス猫だ。
何らかの事情で、娘さん(と言っても、私よりは遥かに年上だけど・・・(^^;))から預かったらしく、最近になって、大家さんのお婆ちゃんが飼い始めたばかりなのだが、家のミュウー同様、臆病なのか、名前を呼んでも、サッ!と逃げてしまう。

家の近所には、以前、この日記にも書いた、通称【デブ】と言う、超ぶちゃむくれの巨大猫が居て、人間には、とてつもなぁ~く人懐っこいのだが、ジャイアンのような苛めっ子の為、近所中の飼い猫達からは、総スカンを食らっている天涯孤独の放浪猫が居る。
タロウちゃんも、貰われて来てから、一日・二日は、探索の為、庭を散歩していたのだそうだが、一度、悲痛なタロウちゃんの悲鳴を聞いた事があった。
ミュウーの仕業と思いきや、ミュウーはその時、ちゃんと家に居たので、きっとアレも、デブの仕業に違いない。
ミュウーも何度か、デブに組ほどかれた経験がある。(爆)
なんせデブは、優にミュウー達の2倍は有る。捕まればひとたまりも無い。
あまりに危険極まりない為、最近、あまりミュウーを外には出さないようにしていたのだ。

がむしゃらに、外に出たがるミュウーを必死でなだめ、例え家中の障子紙が骨組みだけになろうとも、ヒステリックに鳴き喚こうとも、嫌がらせションをしようとも、此処暫くは、家の中に閉じ込めておいたのだ。
が・・・、先日、両手一杯の洗濯物を干しに、庭に出ようとした私の横を、サッ!とすり抜け、まんまとミュウーが脱走したのである。

「あ~ぁ~・・・・・・、出ちまったよ・・・・・・。あたしゃ、知ぃ~らないっと・・・!」

寒いので、窓を少しだけ開けておいて、何時でもミュウーが、デブから逃げ込めるようにだけしておき、私は仕方なくPCで日記を書いていた。

その内、ミュウーの事も忘れ、しばしPCに没頭していると、怪しげなミュウーの鳴き声が・・・・・・。

「ま、まさか・・・! デブにやられてるんじゃなかろうか!」
慌てて外に飛び出して見ると・・・・・・。

何と・・・! あれほど迄の人間嫌い、猫嫌いだったミュウーが、大家さん家の窓越しのタロウちゃんと、愛のデュエットをハモッて居るではないか・・・・・・。
オマケに、地べたにゴロンゴロン寝転がって、【好きにして~♪】ポーズ。

(あんな無防備なポーズ、あたしら飼主にも、見せた事がない!!)

どうやらミュウーは、完全にタロウちゃんに一目惚れしてしまったらしい。
もう、メロメロ~♪

それからと言うもの、ロミオ&ジュリエットの逆バージョン。
毎日、毎日、窓辺のタロウちゃんの元へ通い詰めては、窓越しにアラレもない姿で【好きにして~♪】
お陰で、カラスの濡れ羽色を誇る、我が愛娘は、赤土にまみれ、【夜の銀狐♪】状態。(古っ!)

例えデブに犯される危険に曝されようが、雨降りだろうが、大雪に見舞われようが、ミュウーの愛は一途、タロウちゃんの元へ・・・・・・。
そして、今現在も、お隣へ・・・・・・・。
一体、窓越しのミュウーの純愛は、何時まで続く事やら・・・・・・(^^;)

なぁ~んか、淋しいやら、嬉しいやら、可笑しいやら・・・・・・。
年頃の娘を持った親心のように、何とも複雑な気持ちなのデス・・・・・・。ハイ・・・。





2003年01月14日(火)


 【マキュキュの料理レシピ】オカズいらずのバカウマおろし


先日、風邪っぴきで、全く食欲が無かった時、コレだけは食べられる!! って~ものが有った。
それは、亡き母が教えてくれた『食欲増進おろし』である。

材料は、ごくごく安上がり。
作り方は、ごくごく簡単。
ツマミにもなれば、ご飯のオカズにもなるし、茹でて冷やしたうどんや、蕎麦に乗せ、絡めて食べてもGooだし、茹で立てアツアツの餅に乗せて食べたら、めちゃイケル。

では、作り方のご紹介を・・・・・・。

【材料】
大根おろし【極軽~く水気を切ったもの】(半カップ)
シラス又は、柔らかいジャコ(大さじ1~2ハイ)
長ネギ荒ミジン切り(大さじ1~2ハイ)
味噌(約小さじ2~3バイ)
粉がつお【削り節を手で揉んだやつ】(大さじ1パイ)
醤油(適量)
七味(たぁ~っぷり)

コレを良~く、スプーンで混ぜるだけ。

【備考】好みで、いくらや、大葉の千切り、刻み海苔等を乗せると、見た目も豪華になり、お客様の酒の肴にも大ウケする事間違いなし。

アツアツのご飯の上に乗せて食べてごらんなさいな。
アナタ・・・・・・。もう、病み付きになりまっせぇ~♪
真夏の食欲の無い時はモチロン! コレは、四季を問わず我が家の人気者です。
騙されたと思って、是非、お試しあれあれ。

※ 挑戦してみた方は、ご感想を下されば、幸いです。m(._.)m ペコッ
 







2003年01月13日(月)


 【脚本風日記】ホワイトアウトを観ながら・・・・・・


今日、主人に録画を頼んであった織田裕二の「ホワイトアウト」を、ようやく二人で観れる時間に恵まれた。
ビデオを抜け駆けで観る事は、ルール違反になっているので、一緒に居られる時間帯しか見れないのだ。

テロリスト達がダムを乗っ取り、皆が人質として取られ、必死で逃れる織田裕二。
これから面白くなる・・・、という所で、愛猫のミュゥーが、TVの上に飛び乗り、スヤスヤ居眠りタイム。
片足と尻尾をズルッ!と画面上に下げていて、観にくいったらありゃぁ~しない。

『・・・・・・!』

そっとミュウーのそばに行き、騙し騙し身体をずらす。
ジロリ! と、ふてぶてしく睨み付けたあげく『フゥワ~~~~ッ!!』と、威嚇しながらも、仕方無さそに、間延びした『横向き万歳状態』で再び眠りに入るミュウー。
しかし、又、暫くするとズルリ・・・。と、今度は片手と片足が・・・・・・。
再びミュウーのそばに行き、ミュウーの体制をずらす。

繰り返すこと十数回・・・・・・。

ようやくミュウーも大人しく固まり、気を取り直して画面に食い入る二人。

「チト、∥WC∥ヽ(^^ゞ。。。。マキュ! ビデオ止めといティ~♪」と、主人。

「・・・・・・!」

主人が戻り、気を取り直して画面に集中する二人。

と、私の携帯に着信が・・・。

「チト、ビデオ止めといティ~♪」と、私。

「・・・・・・!」

26分後、気を取り直して画面に集中する二人。

と、庭に新聞屋のバイクが・・・・・・。(嫌な予感・・・・・・)

ピンポ~ン♪

『・・・・・・!』

目で、『お前出ろ!』 『アンタ出てよ!』と火花を散らすが、私、負ける。

「チト、ビデオ止めといティ~♪」と、私。

「・・・・・・!」

新聞代を払い終え、気を取り直して画面に集中する二人。

暫くすると、主人の携帯に着信音・・・・・・。

「チト、ビデオ止めといティ~♪」と、主人。

「・・・・・・!」

3分後、気を取り直して画面に再集中。

ンな事をしている内に、映画終了。

「ストーリィ~飲み込めた?」

「インヤ・・・。お前は?」

「いんや・・・。何か、観た気しない・・・・・」

「うん・・・・・」

「松島奈々子に殆どセリフが無かったって事だけが、印象深い・・・・・・」

「うん・・・・・・」

「あれで、織田裕二と大して変わらないギャラだとしたら、松島奈々子の方が断然得だよね~」

「うん・・・、それは言える~」

「寒い思いもアンマリしてないみたいだしね」

「うんうん・・・、それも言える~」

「ンで・・・、どんな映画だったっけ?」

「解らん・・・・・・」

「面白かったっけ?」

「解らん・・・・・・」










2003年01月12日(日)


 【年間絵巻】(やっと仄かな希望が見えた)


試練続き・辛い事だらけの去年の一年間が終わり、今年に入って、突然、希望の光のような物が差し込んで来た。

今振り返ってみても、去年から今年に掛けての一年は、本当に辛かった・・・・・・。

1月・・・ 
一昨年に引き続き、苦しいながらも比較的平穏な正月を迎えた。
私はデパートのテナントである、ブティックのパートで2年目を迎えていた。

一方主人は精肉店(個人経営)で配達の仕事。やはり、2年目を迎えるが、一向に正社員にはしてくれない。

2月・・・ 
主人が突如、狂牛病を理由に、生肉店をリストラされる。
しかも、募集当時の『正社員募集』という誘い文句は出鱈目で、散々見習い期間を引き伸ばされたあげく、結局は最後までバイト扱いだった為、失業保険も何の保証も無かった。
12時間も拘束されながら、残業手当も出ず、確かに可笑しな会社だった。
それでも頑張り続けて来た意味は何だったのか・・・・・・。
それでも辞めさせられなかった理由は、仕事を変わり続けてきた主人に、我慢をさせる為だったのに・・・・・。
主人が可哀想になる。

一方、私は先輩たちの話を元に、会社(ブティック)の経営方針の汚さに、憤りを感じ始める。

3月・・・ 
中々主人の仕事が見付からず、私のパートだけでは生活もままならない。
支払いの滞納が、又、増えはじめる。
絶望の日々。

4月・・・ 
主人の高校時代からの親友に誘われ、やっと主人に念願の仕事が見付かる。
主人が長年のキャリアを誇る、ユニットバスの組み立ての仕事で、しかも、親友と同じ職場なので、主人、「コレが最後の砦だと思って頑張るぞ!」と、何時に無く猛烈に張切っている。
しかし、給料は一ヵ月後だ。
それまでを、どう乗り切ればいいのか・・・・・・。
そう思った矢先、主人の持病の痛風が出てしまう。
折角、再就職したばかりなのに・・・・・・。

この頃、絶望的な気持ちから、或る『リスカ』のチャットルームを覗く。
そして(R)と知り合い、ネット上に文章を載せる事を勧められる。
日記・文章を載せる事に、希望の喜びを感じる。

一方、私は、酷い腰痛と、会社のあくどさに悩む日々。
とあるスーパーで、私は昔の友人にばったり出会い、彼女の店のチーママになってくれと頼まれる。アルバイトを探していた私は、幸運を神に感謝した。
様子見で、ブティックに勤めながら、夜の3~4時間、時給1000円で、彼女の店を手伝い始める。
しかし、何時も厨房の中に「社長」と言う、友人より遥かに年下の男がいて、その人に「このバカ女! てめぇ~殺すぞ!」と、怒鳴られまくってる友人を見て、「な・・・ナンダイ・・・、この男と、この店は・・・!?」と、疑問が過ぎる。


5月・・・
主人の初給料。『ヲヲ!? 思ったよりも全然良いじゃん♪ この調子! ガンバレ!ガンバレ~!』
主人の給料に合わせ、私も昼・夜働けば、コレで、少しは楽になれると、一安心。

一方、私の夜の店では、自分で経営してた頃の客達も徐々に来出してくれ、私個人の売上もどんどん上がって行く。
友人から、夜一本に絞ってくれと口説かれる。
しかし、彼女の彼氏でもあるらしい、常に仏頂面で、厨房に陣取り、売上計算で文句ばかり言っている「社長」とやらの存在が、何時も気になり続けていた。
(イケ好かない奴・・・・・・)
しかし、夜一本に絞れば、時給もアップすると言われ『私が全ての責任を持つから! お願い!』という彼女に口説き落とされ、ブティックを辞め、夜一本に絞る。
一番乗りで店を開け、食材仕入れも自分の車でし、掃除も、お通し作りも、私の役目で、「チーママ」だと言われた割には、時給1200円は、どうかと思う・・・・・・。
でも、もうブティックを辞めてしまったのでやるしかない。

6月・・・
主人は順調。
私も不満は有れど、まぁまぁ順調。店の売上が私の客だけで、25%アップする。
これだけやれば、文句はあるまい。

7月・・・ 
此処で一気に暗雲が立ち込め、人生最大の悪夢がやって来る。
末日、心待ちにしていた給料日。しかし、主人に「会社の都合で給料が明日になるらしい」と言われ、(給料が遅れるなんて珍しい)と思いつつも、明日まで待つか・・・と、ほっと溜息。

一方、売上思考ばかりで、客を客とも思わない「社長」とやらの考え方に憤慨し、友人に講義する。
この頃、以前居たと言う女の子が、毎月渋り顔で店に来ていた為、「何か有ったの?」と聞くと、「ずっと給料が貰えないんですよね・・・」と言う。
「・・・・・・マジ!?」
しかも、店のドアには、数回に渡り、「半年以上家賃滞納!」明渡し要求の張り紙が・・・・・・!
給料も遅れるわ、明らかな計算違いが有るわの始末・・・・・・。
とんでもない店に入ってしまったのかも知れない・・・・・。と、不安が募る。
計算違いを社長じきじきに講義する。すると、
「俺が間違いをすると思ってんのか! このバカ女! 殺すぞ! てめえ~」と、怒鳴られる。
(親にも主人にも、未だかつてそんな酷い言葉を浴びせられた覚えはない)
庇いもしないし、何も言えない友人に、失望感と怒りが爆発する。

8月・・・
昨日(先月末)の給料が、今日になると言うので、パソコン学校からの帰り、(偶には外食でもしようかなぁ~)と、ワクワクしながら主人を待っていたが、何時もの時間になっても帰る様子が無い。
携帯を覗いてみると、主人からメールが・・・・・・。
「マキュキュ、ゴメンネ・・・。さようなら・・・・・・」と入っていた。
慌てて主人に電話を掛けると、何とか繋がった・・・・・・。
「もう、俺はダメだ・・・。これから死ぬね・・・・・・」と呟く主人。
「なにが有ったのよ! 説明だけでもしに帰って来なさい!」と叫ぶ私。
話を聞くと、慣れない機種のユニットバスの壁に穴を空けてしまい、その発覚を恐れた主人が、思わずコーキングでその穴を隠してしまったらしい。
失敗はその一度ではなく、その少し前にも、同じように壁を壊してしまったと言う。
その時は、何とか許してもらい、弁償金も社長と主人とで折半したと言うが、2度も続いた失敗にパニクった主人は、思わずその失敗を隠そうとしてしまったのだ。
良心に苛まれ、その日の夜、社長に正直に話そうとした以前に、現場監督に見つかってしまい、会社の名前に傷を付けたと言う理由で、6月末で首になっていたのだそうだ。
折角良い仕事に付き、喜んでる私に話せるわけも無く、この一ヶ月、何時死のうかと、ずっと悩んでいたと、始めて聞かされた。
「じゃぁ、給料はゼロ・・・・・・?!!」
私はショックの余り、気を失う。
7月の一ヶ月間、一体主人はどんな気持ちで居たのだろう・・・・・・。
会社に行く振りをしながら、絶望感と、自己嫌悪だけを胸に、ハローワークに通ったり、架空の給料を作る為、金融会社を当たったりしていたと言う。
(無論、無職では借りられなく、それはそれで正解だったのかもしれないが・・・・・・)
そして、今月1日。主人は「会社の都合で給料が明日になった・・・」という、精一杯の苦しい嘘を言い残し、死ぬ為に山に登ったのだ。
主人を責めてはいけないと思う、でも、私の口を付いて出るのは、主人への恨みつらみばかり・・・・・・。

心神喪失常態の私は、店のママと、「社長」に、已む無く相談する。
しかしそれを境に、益々、人の弱みに付け込むような扱いになる。

精神的、金銭的に、もう、ボロボロだった。
「もう、二人で死んじゃおうか・・・・・・」と、暗澹たる日々が続く。

今月の終わりになって、やっと主人に仕事が見付かる。
夫は大手コンクリート会社の見習い社員になった。

9月・・・
こんな精神常態の中で、社長に酷い事を言われる。
「貴方みたいなババァは使うつもりが無かった。でも、ママから客を持っているし、料理も上手いと言われたので、仕方なく使っていた」
此処で初めて、利用されただけだと知り、友人に対しての不信感がピークに達する。
余りの社長の暴言に、切れまくった私は、(もう、どうなっても良い・・・・・・。)と、腹をくくった。
「てめぇ~こそ死ねよ! このバカ男!」
とやり返し、その日を境に店を辞める。
コレで、今度は私が無職になってしまったが、妙に小気味良かった。

一方、主人は一ヶ月の見習い期間を経て、正社員となる。
手取りは少ないが、全ての保険等が完備された会社なので、コレからが楽しみだ。
後は、無事に末永く続いてくれる事を祈るのみ。

半月後、知人の紹介で、今現在私が勤めているパブの話を聞く。
話によると、元々、1部(7:30~1:00)・2部(1:30~6:00)とに分かれ、それぞれの経営者が居、家賃を折半しながら経営している店だと言う。
その1部に私が参加する事で、彼女の負担も更に半分になり、私も毎月10万足らずの参加料で、店のママになれるわけだ。

1部のママは、韓国の女性で、頑なな所も有るが、とても真面目な人間である。
同じ時間帯で二人のママが居る店と言うのも珍しいが、折角戻ってくれた客達との接点も持って居たかったし、これと言った働き口も無かったので、私は参加する事に決めた。

10月・・・
あえて、共同経営者として、店に参加する。
客達も喜んでくれ、先ず先ずのスタートを切る。

一方主人は、持病の痛風も出ず、休まず頑張っている。

11月・・・
先月の売上に比べ、多少減ってはいる物の、オープン当時に忙しいのは当たり前なので、これから徐々に頑張れば良いと思う。
焦りは禁物。
店が狭く、厨房には2部の荷物が一杯で、得意の手料理を店では作れないので、仕方なく家で作っては店に運ぶ毎日。
しかし、不景気と、飲酒の取り締まり強化で、客足が鈍い。
私も、先月までの苦しさが尾を引き、売上をあげても、焼け石に水常態。
相棒の彼女もお茶ッ引きの日が続く。彼女の焦りと苛立ちが、私にも感じ取れる。

一方、主人は順調に頑張っている。

12月・・・
相棒との共同経営にズレを感じ始める。
お互いに、良心的な商売形態は同じなのだが、性格が正反対。

酒も飲まず、人間付き合いも億劫な彼女。
酒は飲むわ、人間好きな私。

全てにけじめを付けないと気が済まぬ潔癖症の彼女。
大雑把で、事なかれ主義の私。

韓国クラブのママ上がりの彼女と、洋風居酒屋上がりの私とでは、客層も全然違うし、接客法のギャップも出てくる。

12月始め、突如、相棒から、店をギブアップしたいと言われる。
彼女の客層が年配なので、飲む回数もどんどん減り、もう客を呼ぶ自信がないと言う。
このままでは半分の家賃を払うのも、苦しいと・・・・・・。
確かに不景気で、何時もの12月とは明らかに違っている。
駅前なのに人通りも少ない。

この月、思わぬ出費に苦しむ。
店のエアコンは壊れるし、私の車まで壊れる始末。
両方の修理代だけで、家の家賃分が飛んでいった。
どうしてこんな事ばかり続くのだろう・・・・・・。
やっとこれからだと思っていたのに・・・・・・。
全ての歯車が噛み合わない。
彼女が抜けてしまえば、無論、私一人で家賃を負担するのも無理な話だ。
私が参加してから、まだ僅か、3ヶ月である。
ボトルを入れてくれた客達にも、申し訳が立たない。
せめて、1月の末にしてくれと彼女を説得し、私も脱退を決意する。
あぁ~、コレで再び身の振り方を考えなければならない。
もう、良い怪訝に、勘弁しちぃくりぃ~~~~~っ!!

極め付けに12月後半は最悪だった。
※先ず、携帯が止まってしまったが、復活できないままだった。1年の内の、一番の稼ぎ時に携帯が止まるなんて・・・・・。
※更に、12月27日から、1月5日に掛けて、9度5分も熱を出すような、重い風邪を引いた。
※週末の書き入れ時になると、毎週、大雪に見舞われた。
※座薬を使い、無理をして行けば、客が来ない。
※どうしても無理で、休めば、「昨夜、大勢連れて行ったのに、店が開いてなかった」と、文句を言われる。
※クリスマスも、ロースとビーフを焼き、鞭打って行ったのに、二日間で一組しか来なかった。
※十数年会えなかった友人が、正月に帰っていたらしく、十人ほどの団体で来ようと思ったが、携帯が繋がらないので、休みかと思って諦めた・・・。と、後に聞かされた。

本当に、コレでもか、コレでもか・・・、と言うほど、神様には執拗に意地悪をされた。
そんなやこんなで迎えたお正月は、さも悲惨だった事は、言うまでも無い。(爆)

本当に、この一年を振り返ると、辛い事の連続だった。
主人を責め、自分を責め、自己嫌悪に陥り、しかし、成す術も無く、ただただ、目前の辛さから逃げたかった・・・・・・。
全ての事に、やる気が薄れ、自信を喪失し、気ばかりが焦っているのに、何も手に付かない常態だった。
何かを始める事がとてつもなく恐ろしかった。良かれと思った事が全て裏目に出てしまった。今も恐ろしさはある。でも、何もせずには暮らせるわけは無いのだ。

今年に入った途端、友人から思わぬ朗報が飛び込んできた。
とても破格の家賃、破格の保証金で、店が持てそうなのである。
しかも場所は、長年経営していた私の店が有った場所にホボ近い。
私が持っている客達も、気軽に立ち寄れる場所である。
大した借金をせずに、又、私だけの城が持てそうなのである。
みんなの意見を求めても、絶対にやるべきだと言ってくれた。

余談だけれど、私が信じている占いが有る。
細木数子の六星占術である。
私は水星人のマイナスなので、去年の年運が、『健弱』という小殺界、月運の大殺界が、毎年、12・1・2月なのである。
今思うと、正に、ピッタリと当たっていた。
しかし、今年は、2月を過ぎれば、年運が『達成』という幸運期なので、今は苦しいので、いち早く、間も空けずにオープンしたいのは山々だが、三月迄待って、オープンしようと思う。

お客の退屈しのぎに、店にパソコンなんかを置き、客達に習いながら少しづつPCの腕も磨きたい。
私の家に、気軽に友達が集まってくるような・・・・・・、そんなアットホームで、安く遊べる、楽しくて暖かい店にしたい。
この不景気な時期に店を出すのは勇気が要るが、愛情を込めて美味しい物を作って、安く気軽に遊べる所なら、皆来てくれると思う。

もう一度私は、小さな花を咲かせたいのだ。





2003年01月10日(金)


 (日記)初仕事は上々でした~。


昨夜の初仕事は、正直言ってとても不安だった。
まだまだ昨日からの雪も降り積もったままだったし、何しろ、昨年後半の、歯車の空回り、客足の読み間違い、無駄になった料理の数々等が頭を過ぎり、トラウマになっていて、全くの自信が無かった。

お通しも普段より少なめに作り、店に入った途端、思わず神に、弱気な祈りを捧げたものだった。
「今日から初仕事です。お願いします。一組でもいいからお客さんをよこしてください」

しかし、そんな心配は他所に、一番乗りの(O)のセットを出し終えるやいなや、来るわ来るわ・・・。
あっという間に満席状態。
途中でお通しが足りなくなり、慌てふためき、蛸とキュウリのカラシマヨネーズ和えを作るなど、ヒッチャかメッチャカの忙しさ。

客たちと挨拶を交わしたり、個人的に会話をする暇も無いくらい・・・・・・。

「店、辞めちゃうなんて、本当に勿体無いよ・・・・・折角マキュキュの店が復活したばかりなのに・・・」
「こんなに客を呼べるんだから、自信持ってもう一度、自分だけの店を持ちなよ」
「マキュキュは絶対に何処かで店をやってるべきだよ」
「マキュキュの料理が食べたいよ」

そんな声が飛び交う中、嬉しさと安堵感で涙が出そうになる。

よ~し! 今月中の売上の溜まり具合で、もしかしたら又、店が出来るかも・・・。
そんな希望が湧いてきた。
もう、借金だけで店を出す気は無い。これ以上重ねたくは無い。
でも、今月の売上いかんでは、私だけの小さな城が手に入るかも・・・。

先日見に行った店は、両隣の店も友達がやっていて、初代の私の店のまん前である。
家賃も安く、カウンターだけで、私一人がやるには理想なのだけれど、設備が何も揃ってなかったのだ。
有るのは3層のシンクと、カウンターとイスだけである。
ガステーブルおろか、エアコンも、ボトル棚も冷蔵庫も無い。
料理を作るにはダクトも付けなければならない。
それらの設備を中古品で揃えるにしても、前家賃・保証金・設備資金で100万仕事である。
それを全て借金でやる気にはならないけれど、もし、今月だけの売上で、極力間に合えば、そりゃぁ~店は持ちたい。

80 

コレだけ売り上げれば、店が持てるんです。どうか、応援してください。
もし、まだ、私に店をやらせて居たければ、どうか、売上にご協力を。
ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ


2003年01月05日(日)


 (日記)やっと風邪が治りつつある


辛かった・・・・・・。
本当に今年の、いんや、2年越しの風邪は辛かったわい・・・・・・。
正直言って、癌以来、寝込んだのは初めてだぁ~。(^^;)

サテ・・・、今日から心機一転、バリバリ働くぞ~~~!!

去年からの遅れを、何処まで取り戻せるかは解らないけど、そんな事そっちのけで頑張るしかない!






2003年01月04日(土)


 【ご挨拶】皆様、明けまして おめでとう 御座います。


皆様。
新年明けましておめでとう御座います。
本年も、『マキュキュのからくり箱』お引き立ての程、御願いたてまつりまする~♪

サテ・・・、皆様は新年をどうお過ごしでしたか?

私は去年27日からの風邪っ引きで、未だ、喘いでおります。(^^;)
昨年末の落ち込んだ魂を、全て脱ぎ去ろうと、昨夜無理をして2年参りに行ったのが、どうやら又もや、仇と出たようで・・・・・・。
今現在も、酷い咳と、発熱とで、寝正月・・・(・・,)グスン
明日から、店を営業しようと思ってたけれど、この分だと無理みたい。

もう、今年はくよくよ考えないで、なるようになって行く・・・。
そんな風に、ドンと構えて、楽天的に生きていこうと決めました。

今月末で、店も閉めなければいけないので、今、新しい身の振り方を考えております。

資本を全く掛けずに出来る事。
しかも、事務経験も何の経験も無い、こんな私でも出来る事・・・・・・。

ハテ? ナンジャラホイ? そんな仕事あるんかいなぁ・・・・・・。
何方か 良い案は 御座いませんでしょうか? (爆)

それを探しに、風邪が治ったら、少し旅に出るつもりです~。


2003年01月01日(水)

My追加
☆優しいあなたは両方 クリック してくれると思うな~☆ 人気投票ランキング
初日 最新 目次 MAIL