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2002年09月20日(金) ■感性の坩堝(るつぼ)■(後半 街角綴:九段下)■ |
私がよく行くサイトに毎日更新している個人サイトがいくつかあるのだけど、とても意欲的な更新頻度にすっかり脱帽している。
また、それだけ言いたいことが沢山ある感性の豊かさにもいつも驚かされ、反面、じりじりと焦る時もある。
そのうちの一人の方は、既に10日分も原稿が溜まっている、と先日書いていた。大したものだと感心し、今は、なるほどと納得する。
ここ数日、湧き起こる感覚は最大値で、感受性は非常に高くなっている。胸動かされる感動に様々に出会う。時間が許せば、私でも今なら10日分などすぐ書けそうなくらい。
一度、感性の基盤をくすぐられると、心って面白いほど敏感になるものだ。刺激の善し悪しは別にして、このチャンスを見逃すのはあまりに惜しい。
想うことは尽きない。 感受性の育つ秋。それもオツかな。明日は中秋の名月。
と言いつつ"創作物"の更新頻度に変化はない。 不純物ばかり、湧いてくる感受性。……。ま、いいか。
とりあえずは、すすきの風情を味わって、月の魅力に照らされて、団子の味に舌鼓を打って。 知恵はそれから絞ろうか。
2002年09月20日(金) ■街角綴:九段下■
九段下という響きは、神楽坂と同じくらい好きだ。
それらの街を詳しく知るわけではないけど、名前からして情緒が漂っている。なんとなく知的。街マニアもきっと好む町に違いない。私の場合、かなり感傷的な個人的嗜好である点は、言うまでもなく…。
九段下駅には都営新宿線と半蔵門線と東西線の三本の地下鉄が入りくんで乗りつけている。乗り継ぎは迷路のように地下通路をめぐる。すきま風のように思い出を運んでくる微妙な距離を歩いて。なつかしさと苦さと。
---クラスメイトの片想い男の子と、初めて二人で行ったコンサート。この駅から、武道館に向かった。ろくに会話もできなくて、痛々しさばかりが思い出されて。遠い昔。
---バイト先で知った、好きだった人が通っていた大学がこの駅にはある。電車で通りすぎる度、偶然会えるような気がして胸を弾ませたものだ。結局、一度もそんな偶然はなかったけれど。
---せわしい日々に追われながら、通りかかったレトロチックな造りの外装。どうしてもそのホテルに泊まりたくて、わがままを言って彼にねだった。離れることなどないと信じて疑わなかった甘い夜。小さな部屋の窓から見えた駅の入り口は、ぼんやりと切なくて…。
久しぶりに降りた迷路。行きたかったホームに何度も、何度も迷った。ぐるぐると同じ道を巡って。はじめて来たわけではないのに。
やっと目的地の路線に辿り着いた時は、なつかしい顔で頭がいっぱいになっていた。 今頃、彼らはどうしているだろうか。幸せになっていてと願う。
もっとがんばればよかった、とか。もっと優しくすれば良かった、とか。今だから思いつける苦さ。時間が心を溶かしていった過去。
きっといつか、今を同じように振り返る日がくるのだろう。 秋晴れの午後。九段下で。想う。
※新カテゴリーつくってみました。「街角綴」想い出と語る街の風景。そんな感じに、ノスタルジックに。東京以外にお住まいの方、すみません。かなりマイナ−路線な街並みかも…。
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