度々旅
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2002年06月18日(火) 祭りとムネオ

 祭りが終わってしまったような感覚。まだ、Wカップは続くのだけれど。決して私は日本という国が好きなわけではないけれど、こういう国全体が祭り気分になれるということは、なかなかないことなので、良い期間だったと思う。でも、4年後にも今回と同じくらいの盛り上がりがあるのかはわかりませぬが。
 やはり、自分の国で行われているということが、この祭りムードを強く盛り上げていたような気がする。自分の親のような年代の方々も一緒に楽しんでいたことが、嬉しかったなぁ。彼らが生きているうちに、もうこういう国全体が祭りということが起きないかも、と思ったらちょっと寂しくなった。

 国家統一というようなものが、強くなるのは怖いけれど、みんなが楽しめるということは喜ばしいと思うのであります。カーニバルのような、ハレの状態が日本には、もっと必要なのではないかしらと思った次第。何事も理性によって、コントロールしていては息がつまります。

 今日日本が負けて悲しかった私の理由は、完全に祭りが終わってしまうぅということでして、涙を流しているサポーターの皆様とはちょっと違う種類の悲しさなので、申し訳ないような気もします。

 そんな中、もうサッカーのニュースは見たくなかったので、夜はムネオに夢中でした。ニュース23で、逮捕前ムネオインタビューを放送。彼も、今回騒がれているわけだけれど、彼はスケープゴートでして、根本的解決にはならない。けれど、彼の逮捕劇も一種祭りのように扱われ、その熱は時とともに風化してしまうのかもしれません。祭りとは、そういうもので、終わりは必ずやってきてしまう。日常の中に祭りをつくるのは、日常と非日常の区別がつかなくなり、政治などは現実を扱う問題なので、この扱い方はよろしくない。だからこそ、祭り本来の目的を満たすような祭りが、日本にはもっと必要だなぁと思ったのであります。


こげんき |MAILBBS

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