華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜
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2002年07月25日(木)

怒りと決別の遊戯。 『女の性』


<前号より続く>


次の日の夜。

 「平良?私。もうあと10分ほどで到着するから待っててね。お土産もあるから」

まるで恋人に思いを馳せる乙女のような口調での連絡が入る。
俺の鼓動が早鐘のように響く。


15分ほど経った時に、部屋のドアベルが鳴った。

傷付けるのではない、怪我させるのでもない。
思い知らせるのだ。

俺は若干の迷いを振りきった。
いよいよ、俺の“遊戯”が始まる。


今回は美砂からは何の指示もないが、俺は部屋の明かりを前回同様に全部消した。


 「お邪魔しまーす」


美砂がドアを開く。

俺は美砂の腕を引っ掴み、力任せに引き入れ、ドアを音を立てて閉めカギを掛けた。


暗闇の玄関先で、美砂を壁へ突き、押し付ける。

驚きで声も出ない美砂が、
手に持っていたルイ・ヴィトンのモノグラムラインを下に落とす。

俺はそいつを迷うことなく足蹴にした。
派手な音を立て、中身が壊れんばかりに吹っ飛ぶ。

俺は悲鳴を上げる美砂の両手首を左手で掴んで頭上に押し付ける。
身動きできなくなった美砂の顎を掴み、その唇を奪う。

舌を強引にこじ入れ、右の掌で胸を鷲掴む。

目が慣れて来た。
美砂は恐怖ではなく、恍惚の表情を浮かべる。


俺は美砂を靴箱に手を付かせた。
そして後ろから髪をかき上げ、首筋に吸い付く。
胸を今度は大きく揉み、乳房の芯を目掛けて愛撫を始めた。

美砂は早くも濡れた声を上げた。

 「止め・・・て、乱暴しないで」
「本当に止めていいのか、止めるぞ?ああ?」


俺は手を止め、美砂に大声で確認する。


 「・・・・うう、止め・・・ないで・・・」


美砂は対照的に消え入りそうな声で、肉体の欲望を告白する。

俺はそのまま前へ手を廻し、美砂のパンツのベルトの金具を外し、抜き取った。
そしてホックとジッパーを外した。


ここからがメインイベントだ。



俺は緩んだパンツとストッキング、そしてショーツまでに指をこじ入れ、
一気に下までずり下し、引き剥がした。
強引に、力任せに、そして乱暴に。


俺はその時点で玄関の明かりを点けた。
脇に姿身の鏡を置いていた。

美砂の上半身は仕事用のスーツだったが、下半身は全裸。
そんなあられもない姿が露になる。


「美砂、ヘア濃いよなぁ・・・・こうやって見ると、丸見えだな」
 「消してぇ!ダメぇ!」

とっさにスイッチに手を伸ばした美砂の右手を振り払う。

「もっとじっくり観ようぜ・・・毛の奥まで掻き分けてさ」
 「ダメよぉ・・・」


半ベソの美砂の代わりに、俺が明かりを消してやった。


靴箱に手をつき、露になった美砂の尻に、俺は舌の先を這わせる。
あくまで触れるか触れないかで。

美砂は腰に力が入らないのか、さらに尻を突き出す格好になる。
美砂自身からは、欲情した時の匂いがする。


俺は突き出した尻の後ろから指を二本、問答無用に挿入する。

美砂自身は何故かすでにぐしょ濡れ状態。
いきなりの挿入にも、指の動きに合わせて粘質の音が響く。
そして美砂の腰も動いていた。

立ってられない美砂は、壁にもたれて立とうと踏ん張る。
しかし腰が極端にひけており、我慢も長続きしなかった。

床に伏して四つんばいになった美砂は、あまりの展開に我を見失っているようだ。

しかし俺は見逃さなかった。
美砂は明らかにこれら一連の愛撫、いや遊戯の快楽に
存分に酔いしれた恍惚の表情を浮かべていた事を。


俺の狙い通りだ。

美砂の喘ぎ声はさらに艶やかになる。
俺は美砂をあお向けに力づくでひっくり返し、口を掌で強引に塞ぐ。


「こんな所で声を出したら、表に声が聞こえちゃうよ・・・」

美砂自身を攻めた右手の人差し指と中指を、今度は美砂の唇に押し込んだ。
一瞬歯を立てたが、指先をフェラするように味わいつつ舐め出す。


「味は?」
 「・・・しょっぱい」

「これが美砂の味だよ、ここのな・・・・」


俺は美砂の肉付きのいい腿を開き、美砂自身を舐める。
ふくらはぎから太腿が、舌の動きに合わせて震えて揺れていた。


 「や・・・めてぇ、お風呂に・・・お風呂に入らせてぇ!」

「ダメ」
 「仕事・・・お・・・終ってそのまま・・・来たのに・・・あうっ」


美砂の身体は甘い汗の匂いがする。

出来るだけ音を立てて吸うと、
美砂は今まで以上に腰を波打たせて泣き喘いだ。

すでにイキそうになった美砂を、ぱっと手放す。
意地悪に焦らす。


美砂は何とか這いつくばって部屋に入ろうとしたが、
俺は美砂の腰を掴み、力任せに引き寄せる。

体重は倍以上違う俺と美砂。
美砂は簡単に俺に引き寄せられる。

「逃げたい?俺の、いらないんだ?」

 「・・・・・欲しい・・・」
「どこに?どうして欲しい?・・・全部答えろ」


俺は言葉攻めで、美砂に淫猥な単語を一通り言わせた。

「そんないやらしい言葉を、もう平気で言えるんだな」
 「・・・言わせるんじゃない・・・平良が・・・」

「俺のが欲しいから言うんだろ?止めるぞ!」
 「ダメよぉ!ダメ!・・・止めないで・・・」 


おそらく男との情事では「いい思い」ばかりしてきただろう美砂。
今夜ばかりは、そうはいかない。

美砂はすでに自分の欲望を抑える理性を失っている。


俺はバックから、問答無用で美砂自身へ挿入する。
悲鳴に似た声を上げつつも、決して美砂は逃げない。

背中をグイッと仰け反らせながらずぶ濡れの自身を押し付け、
俺をさらに奥まで咥え込み、味わおうとする。

逃れたいはずなのに、逃げない。


女の性(さが)は不思議だ。



<以下次号>







↑エンピツ投票ボタンです。次号が美砂編の最終話です。




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