華のエレヂィ。〜elegy of various women 〜 | ||
PROFILE & GUEST BOOK | ||
本文が読みづらい場合、 Windowを最大にして お楽しみください。 +お知らせ+ 表紙にミニ伝言版開設!ご覧下さい。 |
-past- | +elegy INDEX+ | -will- |
2004年03月04日(木) 午前1時の情事。 〜醍醐味〜 |
<前号の続き> そう言い終わらないうちに、傍らの瑶子がふと俺の口を塞いだ。 彼女自身の、柔らかい唇で。 俺の膝に向き合って乗り、俺をソファに押し込む。 俺は瑶子の細い腰に、腕を回した。 念入りなDeep kissは最も苦手だ。 俺も感じてしまい、相手を求めて俺自身が勃ってしまう。 恥ずかしいほど、俺のジーンズの中は瑶子を求めて硬直している。 それを感じ取ったのか、瑶子はソフトパンツ越しに 彼女自身の恥骨あたりを押し付けてくる。 瑶子自身に挿入するかのように、腰を前後に蠢かせる。 どれだけの時間、深く深く舌を絡め合っただろう。 瑶子は唇を離し、俺の左肩に顔を乗せる。 何度も何度も深く呼吸していた。 クーラーが音を立てて稼動しているのに、うっすらと汗ばむ俺と瑶子。 「それ以上言わないで・・・また涙が出ちゃうから・・・」 俺と瑶子は、そのまま黙って抱き合い続けた。 「ね、お風呂入る?」 落ち着いた頃、瑶子は唐突にそんな提案をして来た。 「え?いいの?」 「私ね、男の人の大きな身体を洗うの好きなんだ・・・」 「い、一緒に入るの?」 「嫌?」 「・・・俺は大好きだけど、瑶子の事が我慢できなくなるよ」 「私だって平良だったら・・・どうなってもいいよ」 瑶子は俺から離れて、足音を殺して風呂場へ向かう。 そしてバスタオルを出し、俺に手招きをした。 いきなり一緒に風呂に入るとは、さすがの俺も予想していない展開だった。 風呂場は一切の灯りが落とされ、ほぼ真っ暗である。 曇りガラスの窓から、かろうじて街灯の明かりが差し込む程度である。 洗面台で、手探りで脱衣を済ませる。 脱いだ服を洗濯機の上に置き、ドアを開ける。 すでに全裸になった瑶子が、風呂を準備する。 うっすらと浮かび上がる、細い腰に丸い尻。 本当に四十路の子持ちかと見違うほどだ。 こんな女性が妻なら、きっと夫は自慢できるはず。 古い公団住宅の狭い風呂場で、俺を椅子に座らせて、 瑶子は俺の背中からスポンジで洗い出した。 「気持ちいい?痒い所無い?」 俺の耳元で、瑶子が囁く。 俺は二度頷く。 髪をアップにまとめ上げた瑶子。 俺の背中から首筋、胸、足の指先から腿にかけて時間を掛けて、 丁寧に、それも楽しそうにくまなく磨いてくれる。 これが彼女流の愛情表現なのだろう、と思った。 俺の正面に回った瑶子は、今度は直接ボディシャンプーを手に取る。 背中から胸板、腰から足、手の指先まで一通り石鹸で洗い、 今度は照れ臭そうに俺の股間に手を伸ばし、俺自身を丁寧に洗い出した。 慈しむように、優しい指遣い。 くすぐったさと気持ちよさで、腰を引いて声を漏らした。 俺自身が再び反応を起こす。 「もう、若いから元気良いねー」 「その台詞、ベテランの風俗嬢みたい」 二人でクスクスと笑う。 風呂場で声を出せば、寝ている娘を起こすかもしれない。 腹から湧き上がる声を殺すのに、苦労した。 風呂から上がり、俺は再びソファに座る。 壁掛け時計は、早くも午前1時を指そうとしていた。 汗が引く間、瑶子は押入れから布団を取り出し、シーツを敷く。 そして、グラスに入ったキャンドルを持ち出した。 「SM?」 「違うよ。こういうの嫌い?」 天井の蛍光灯を消して、マッチでキャンドルに火を点ける。 小さい炎に瑶子の胸や腰のくびれが陰影となって浮かび上がった。 人間の肌の色を最も引き立てる照明は「炎の灯り」だという。 グラス越しの小さなキャンドルの炎がチラチラと揺らぎながら瞬き、 優しく照らし出す。 「でも、何だか手馴れているなぁ」 「うふふっ、どう思う?」 「モテない女性じゃないだろうからね」 「でも、今は平良だけだよ・・・」 その言葉の続きは、今度は俺の唇で塞ぎこんだ。 俺は全裸で横たわる瑶子を抱き締めた。 風呂上りの温かい身体。 とても40歳とは思えない肌の瑞々しさときめの細かさ。 俺の肌にしっとりと吸い付く。 俺は指先を瑶子の首筋から尻の割れ目へと、身体の上下に這わせる。 瑶子は眉を潜めて息を飲み込む。 感度は良好だ。 背中の肩甲骨のあたりに軽く指先を立て、背筋の方へ流す。 ピクッ・・・・俺の指先の動きに瑶子の全身が徐々に、また敏感に反応する。 二つの小さめの乳房を、俺の二つの掌で脇から揉みあわせる。 あうっ・・・と小さく喘ぎ声をあげる。 「痛い?」 「・・・」 俯く瑶子は、恥ずかしそうに首を横に降った。 見た目の若さは瑶子の持つ、絶対的な武器だ。 そのまま指先で乳首を摘み、もみ転がす。 大きく息を吐き、顔を背けて、そして背を反らせて反応する。 予想を越える大きい反応に、俺自身はさらにいきり立つ。 乳首をもてあそんだ後、俺は瑶子をうつ伏せにさせた。 すらっと伸びた瑶子の背筋に沿って、舌先を這わせた。 自ら敷いたシーツを掴み、顔を押し付ける。 声を殺して耐えている。 そして腰から尻の辺りを爪を軽く立ててみた。 「はぁん・・・」 とうとう堪えきれずに漏れる声。 俺は慌てて瑶子の口を塞いだ。 顔を見ると、なぜか涙目になっている彼女。 「何だか、何をされても電気が走るの・・・凄いのぉ」 「今までもこうだったんだ?」 「ううん・・・信じられない・・・もう我慢できないよぉ」 「何が?」 瑶子は恥ずかしそうに、無言で俺の右腕を自分の股間へ導く。 ぬるい粘液が瑶子自身からたっぷりと溢れ出している。 すでに尻の肉にも糸を引く雫が垂れ落ちていた。 「もう、こんなになってるのかぁ」 「声もね、いつもなら出さなくても平気なのに・・・」 「彼と?」 「・・・・だけじゃないけど・・・でも違うの」 瑶子の男性関係は、やはり地味では無さそうだ。 そんな俺も彼女の文句は言えないが。 俺は右手の中指を瑶子の茂みに差し入れる。 濃い目の茂みと僅かな肉にうずもれた突起を探し出し、触れる。 大きく息を吐き、漏れる声を僅かに残った理性で殺す。 指を細かく動かし、突起を集中攻撃をする俺。 瑶子は浮き上がった腰を上下にひくつかせ、必死に耐える。 快感に耐える女の横顔ほどエロティックなものはない。 「ね、平良の・・・食べたいな」 耐え切れなくなったのだろう。 今度は瑶子から俺を仰向けに寝かせ、俺自身に喰らいついてきた。 柔らかな舌と唇で俺自身の亀頭を、裏筋を丁寧に攻める。 素直に心地良い。 「また元気になったね・・・まだダメ?」 「何が?」 「・・・欲しいの、入れて欲しい」 「もし入れちゃったら、どうなるかな?」 「・・・分からない、狂っちゃうかな?」 「狂っちゃうんだぁ・・・淫乱なんだね・・・」 「だって・・・だって・・・もう嫌ぁ・・・」 「いいよ、狂っちゃえ」 こんな言葉攻めに身悶えするほど激しく反応する。 性感に、性欲に素直な熟女の醍醐味。 若いだけの女では、味わえない甘味である。 俺はスキンをつけて、焦らしながら正常位で瑶子と繋がった。 瑶子の深奥へと、ゆっくりと突き入れる。 その動きに合わせて、瑶子は大きく息を吐きながら全身を反らせた。 俺自身と、瑶子自身がピッタリと重なり合う錯覚を覚える。 俺も恥ずかしながら、気持ち良さに思わず声を漏らしてしまった。 俺自身にピッタリと吸い付き、奥から愛液が溢れてくるようだった。 突き入れるごとに瑶子自身が淫靡な音を立て出した。 瑶子は無意識に近くにあったタオルを口にくわえた。 思い切りタオルを噛み、必死に迫り来る未知の津波に耐えている。 次に瑶子をバックにし、後ろから挿入する。 今後は少々乱暴な腰遣いに、瑶子が喘ぎ声が許されない場所を 忘れそうになっていた。 「はぅぅぅっ・・・・ダメ、イク、イク・・・!」 「声出すと聞こえるぞ・・・タオル咥えて・・・」 瑶子はタオルを自らの口に押し込む。 声にならないうめきを残して、間もなく瑶子は崩れ落ちた。 俺はまだ果てていない。 力任せに瑶子の腰を掴んで引き起こし、今度は俺のペースで突き上げる。 強引に、だ。 瑶子は再びうめくような喘ぎ声を上げていた。 それから間もなく、俺も果てた。 汗ばむ俺達。 瑶子から離れた俺は、添い寝する。 瑶子の顔を覗き込む。 泣いていた。 小さい子どもがむずがる様に、タオルを目元に圧し当てて泣いていた。 「大丈夫?強引だった?痛かった?」 「・・・」 瑶子は俺の胸元に顔を埋めて、ただ声を殺して泣いていた。 暫く休んでいた俺達。 ふと顔を挙げ、落ち着いた様子の瑶子がポツリと漏らした。 「初めて・・・初めてなのぉ」 「何が?」 「こんなの、こんな激しいの・・・」 「やっぱり痛かった?」 「ううん、凄く、凄く良かった・・・」 自分が前戯やオナニーでなく、男とのSexで絶頂を感じた事。 自分がイッた後も、引き起こされて突き続けられ、 我を忘れておかしくなりそうだった事。 もう自分で自信の持てない身体で男に満足してもらえた事。 その他にも、幾つもある。 Sexで不安に感じていた、その全てが瑶子の脳裏によぎり、 何かが弾けて、感極まって涙になって表れたのだ。 俺は瑶子の流した涙の後に、下唇を這わせてみた。 ごく微かな塩味。 瑶子の愛液とよく似た味だった。 同じ女から流れ出た液体なのだから、当然なのかも知れないが。 暫く休んでいると、瑶子は疲れた身体を起こしてグラスにコーラを注いで 持ってきた。 渇いた喉に、強烈な炭酸が染み込む。 心地良い。 グラスに残った氷を見て、俺は次の手を思いついた。 <以下次号> |
Directed by TAIRA ©2002 TAIRA All Rights Reserved. ここに登場する女性・出来事は実話です。 Web上で公開するために脚色・演出してあります。 このサイトの全てにおける無断複製・転写を一切禁止します。 また、このサイトに掲載されている文章の全てにおける著作権は放棄しておりません。 商業誌、商用サイト等への転載および引用につきましては、 「華のエレヂィ。」メールフォームより お問い合わせ下さい。 + very special thanks + Design by shie*DeliEro thanks for Photo→Cinnamon |
![]() ![]() |