学校の先生のお話しを聞きました
この4月より 離島の小学校から赴任した若い女性です 方言を抑えて こちらの言葉に合わせている様子が かわいらしく見えます 初々しさもあります
ところがこの先生・・・ いまひとつ こちらに伝わってくる物が無いのです 個人的に色々お話すると 盲学校の教職免許をお持ちだったり 養護学校の教員免許をお持ちだったりと 私自身興味深いことを考えていらっしゃって その手のお話になると ゆっくりと飲みながら語り合いたいですね と 意気投合するのですが・・・
もしかすると・・・・ 表情が 少ないのかしら・・・・ そんなことを感じたのです 表情って・・・大切です 手話を学ぶ時は 必ず注意を受けるのですが 悲しい話をするのに ついつい手話に気をとられて にこにことしてしまったり 楽しい話なのに かたい表情だったり・・・ それは何気ないことであっても 聴覚障害の人たちには とても理解できないことです ゛え?嬉しくないの?゛ ゛とっても 悲しいんでしょ?゛ と 手話で詰め寄られます 確かに この表情では伝わらないな・・・ と 反省するのです
「子供達の成長を嬉しく思っています」 だったら 顔も嬉しそうにして欲しいし 「提出物がなかなか揃わなくて・・・」 だったら 困った顔をして欲しい・・・
始めから終わりまで ずっと同じ微笑を浮かべていたものなぁ まだまだ緊張しているのかしら・・・
「先生のお話しがわかっていないのかもしれませんが・・・ 家で宿題をしていても わからないって言うんですが」 そんなはなしにも 「答えを合わせる時に 解説をつけるようにしています」 と・・・変わらぬ微笑 やはり答えをいただく方としては そんなにさらりと終わってしまうの? という気持ちもなったりして・・・・ 「そうしてくださいね!おねがいしますね!」 と ついつい念を押したくなり・・・ 念を押したくなると言う事は 伝えたい事を伝えましたよって言う 再確認だと思うのです
言葉の抑揚だとか 顔の表情から伝わる物って 大きいと感じます 子供って・・・表情を豊かに接すると おもしろがっているのかもしれいけれど? すぐに仲よくなれたりします こちらに関心を持ってくれるのか 集中してくれるのか おもしろいのか うれしいのか・・・ ちっちゃな紙切れを大切に持って そうっと見せてくれる時なども 「うわぁ〜宝物だねぇ〜!!」 なんて少々大袈裟に反応したりすると 大喜びなのです
ほんの少しのことだけど 伝える方法って 大切だと感じました
私の表情は・・・どうかしら・・・ 鏡の前で 練習してみようかなぁ
鏡
怒った顔をしてみた
相手の顔が構えた
満面の笑顔で近づいた
嬉しそうに相手も寄って来た
悲しい顔をした
心配そうにして手を差し伸べてくれた
嫌そうにした
相手が顔を背けた
相手の表情は
私の心が映っているのかもしれない
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