今日 夕方家に戻ると 玄関先に 鬼灯が置いてあった お得意先のお花屋さんからの お中元だった 素敵な贈りもの こういうお中元ていい 心がなごむし 楽しみになる
ほおずき・・・なんていう字だろう・・・ こんなにかわいらしい植物なのに おそろしい字があててある 酸漿・・・古来の字 鬼灯・・・これは・・・? どうやらお盆の時季 お墓やお仏壇に 供える植物だかららしい 良いように考えてみると 魔除けということだろうか ほうずきは ゆっくり優しく種をもみほぐし 楊枝で穴を開けて皮をやぶかないように 種を出し よく洗ったものを口に入れ こすり合わせると ギュッギュッと音がする これがなかなか難しく 私は音が出たことがない 洗い方が悪くて 苦い汁が出てきたのを覚えている 頬をついて音を出すところから ほほずき・・・ほおずき と呼ばれたとか・・・・
この苦い汁 昔は解熱や腹痛の民間薬として 親しまれていたらしい 浅草浅草寺のほうずき市は まず薬草として 売り出したのが始めのようだ
六角形の朱色の袋 なかには宝石のような ツルツルでまん丸の実 なんとも魅力的な植物だ 赤くなった実が13こ 緑の実が16こもついている まだまだ楽しめそうだが 小さな植木鉢には とても重たそうだ 夏の風物詩・・・ ほうずきは我家の人気者になるだろう
緑葉の 目を覚まそうと 彩りぬ ほおずきの実の 朱の鮮やかさ
鬼灯が 盆の魂 送ろうと 灯りに負けず 実を朱に燃やす
朱が待てぬ 子等の触りし ほおずきが 緑残しつ 手のひらにのり
鈴なりの ほおずきの鉢 眺めつつ 宝のなる木と 名付ける我娘
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