ミドルエイジのビジネスマン
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2010年03月07日(日) |
55歳なら午後4時半 |
人の寿命が80歳まであるとして、一生を1日24時間に例えると、今いるところは午後4時半、と教えてくれた人がいる。これまで、その時々を一生懸命生きてきたつもりではあったが、客観的に物差しを当ててみると、なるほど、そういうことかと納得する例えだ。
もし、20歳ならまだ朝の6時、人生ようやく夜が明けたところだ。さあ、これから自分の力で生きていけ。30歳なら午前九時、張り切ってガンガン働こう。40歳でちょうど12時、お昼を食べて、コーヒーを飲んで一休み。
それからまたきちんと働いて、50歳なら午後3時、ちょっと疲れたらティータイム、ここで来し方行く末を考えて、充実した午後にしよう。60歳が定年の人はちょうど夕方6時、美味しいディナーの時間だ。ゆっくりと食事を楽しもう。
70歳になると午後9時、一日の成すべきことは、あらかたやり遂げたあとは読書の時間だ。人生を振り返る夜の時間はたっぷりとある。80歳がちょうど深夜12時、普通の人はこのへんでみんなにさようなら、また向こうで会いましょう。もし、12時を過ぎても時間があるなら、眠くなるまで好きなことをして過ごそう。
この人生時計は、計算するのも簡単だし、結構良くできていると思う。24時間を80で割ると1年が0.3時間に当たるので、今の実年齢に0.3を掛ければ一日のどの辺にいるか分かる。
55歳は中途半端で午後4時半なのだが、ちょっと仕事を抜け出して、高層ホテルのラウンジから夕日を眺めに出掛けるには絶好の時間帯だ。いつか実際にそんなことをやってみたのだが、ちょっと気取ってマティニを飲んだら、そのままラウンジのソファで眠りこけたことがある。これを機会にもう一度トライしてみようか。
残り時間が少なくなってから人生時計でチェックすると、少々さびしい思いをするかもしれないが、自分がどこにいるかを意識すれば、その時々を充実したものにすることができるだろう。本当は、朝6時、20歳くらいの時から意識すればよかったかなあとも思う。でも、若い頃に聞いても、きっと、そんなジジむさい説教は沢山だと鼻先で笑ったことだろう。
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